アマゾン日本事業は約1兆円の売上高! 【Amazonの2015年業績まとめ】
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先日、2015年の業績を発表した米Amazon。日本では「Amazonプライム」会員向けのサービスを積極的に拡充させるなど、消費者からの注目を集めている。そんな米Amazonが米証券取引委員会に提出した年次報告書から、2015年のAmazonの業績や日本事業の推移などをまとめてみた。
セラー手数料の売上は全体の約2割
Amazonの2015年の連結総売上高は前期比20.2%増の1070億600万ドル。
内訳は、
- Amazonの仕入れ商品による売り上げは792億6800万ドル
- 出品者のセラー手数料、AWS(Amazon Web Service)の販売、デジタルコンテンツ購読、広告サービスなど、ネット・サービス売上高が277億3800万ドル
なお、「Amazonプライム」の会員費は製品の販売やサービスの販売に配分されて計上されている。
ネット・サービス売上高のうち78億8000万ドルがAWSによる売上高のため、残りの198億5800万ドルの大半がセラー手数料と考えられる。全売上高の約18%がセラー手数料からの収入といえそうだ。
地域別では北米が売上トップ
地域別では、北米の売上高が637億800万ドル(AWS売り上げ含まない)で総売上高の59.5%を占める。北米の売上高は前期比25.3%増で大きく伸びているのに対し、それ以外の地域(国際)の売上高は前期比5.7%増。全売上高に占める北米の割合が高まっている。
北米の営業利益は27億5100万ドルで、それ以外の地域(国際)は9100万ドルの営業損失(2014年も1億4400万ドルの損失)。
「Amazonプライム」のサービス拡充を進めている日本事業などを見ると、Amazonの北米以外の地域は現在、投資フェーズの段階であると考えられる。
日本事業の売り上げ順調に成長を維持
日本事業に焦点を当ててみる。2015年の売上高は前期比4.4%増の82億6400万ドル。2015年の年間平均為替レート(120円)で換算では、前期比19.4%増の9916億8000万円と順調に拡大している。
ドルベースでは、全売上高に占める日本事業の割合は7.7%で前年比1.2ポイントのマイナス。日本事業が占める割合は徐々に減少傾向にある状況が続いている。
年間平均為替レートで換算した日本事業の売上高を見てみると、過去6年間はほぼ同じ成長率を維持。順調に事業を拡大していることがわかる。