スマホ「QRコード決済」利用が半年で32ポイント増、「PayPay」「LINE Pay」などのキャンペーンが後押し
マクロミルは6月19日、キャッシュレス決済の利用に関する調査結果を市場調査メディア「ホノテ」で発表した。
調査では、最も利用されている決済手段は「現金(97%)」となり、「クレジットカード(75%)」「銀行振り込み・引き落とし(38%)」と続いた。
上位3つの決済手段の利用率は、半年前に実施した同様の調査との差が小さかったが、キャッシュレス決済の観点で見ると、4位以降の「交通系ICカード」「流通系ICカード」「スマホ決済」が半年間のうちに伸長しており、特にスマホ決済の利用率が大きく伸びている。
6か月でスマホQRコード決済の利用経験が32ポイント増
スマートフォンを利用した決済方法に注目すると、「タッチ型決済(70%)」が前回調査よりも18ポイント減少した一方、「QRコード決済(67%)」が前回から32ポイント増加。2018年10月の調査では「タッチ型決済」が主流だったが、半年間で「QRコード決済」とほぼ横並びになった。
QRコード決済の利用者に使い始めた時期を聞くと、6か月以内が60%を占めており、半年間で新規ユーザーが急増していることがわかる。
キャンペーンがキャッシュレス決済の利用を後押し
キャッシュレス決済を利用する理由について聞くと、QRコード決済利用者の53%が「キャンペーンや割引などの特典」を理由に挙げており、他のキャッシュレス決済よりも突出していた。この背景には、昨年末に実施されたPayPayやLINE Payの大型キャッシュバックキャンペーンあると考えられている。
また、クレジットカード・流通系ICカード・QRコード決済利用者の70%超が「ポントが貯まる・使える」とも答えており、こちらでも各種キャンペーンが利用につながっている様子がうかがえる。
増税後のポイント還元施策の認知率は7割
2019年10月に予定されている消費税増税に関連した「キャッシュレス決済のポイント還元」の認知状況については、「内容までよく知っていた(18%)」「なんとなく聞いたことがあった(57%)」を合わせると7割超が認知していた。
また、還元施策がキャッシュレス決済の利用につながるかを聞くと、「とても多くなると思う(20%)」「まあまあ多くなると思う(47%)」と、前向きな回答が半数を超えた。
調査概要
- 調査主体:マクロミル
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 調査対象:全国20歳~69歳の男女(マクロミルモニタ会員)
- 割付方法:平成27年国勢調査による性別×年代の人口動態割付/合計1,000サンプル
- 調査期間:2019年4月26日(金)~2019年4月27日(土)