利用の多いポイントサービス上位は「楽天ポイント」「Tポイント」「Pontaポイント」
SBI生命保険が実施した「ポイントサービスの利用状況に関する調査」によると、利用することが多いポイントサービス、最もポイントが貯まっているサービス1位は「楽天ポイント」だった。調査対象はポイントサービスを利用している20代~60代の男女1110人、期間は2021年10月7日~10月8日。
利用場面が多いポイントサービス1位は「楽天ポイント」
調査対象者に日常の買い物などで利用することが多いポイントサービスについて聞いたところ、1位は「楽天ポイント」(68.0%)で、次いで「Tポイント」(55.5%)「Pontaポイント」(35.1%)だった。
「楽天ポイント」「Tポイント」ともに年齢・性別を問わず幅広い層で利用されているが、50代男性では「Tポイント」が「楽天ポイント」を上回り、最多となった。
「Pontaポイント」は30代~40代男性で半数に迫る割合だが、年齢が高くなるほど利用率が下がり、60歳以上では2割強だった。また、女性利用は男性利用より平均8.3ポイント低く、特に30代~40代は15ポイント低い結果だった。
ポイントが貯まりやすいサービス上位は「楽天ポイント」「Tポイント」「dポイント」
利用するポイントサービスの中で最もポイントが貯まっている(貯まりやすい)サービスについて聞いたところ、トップは「楽天ポイント」(44.0%)、2位は「Tポイント」(17.1%)、3位は「dポイント」(12.3%)だった。利用機会が多いサービス首位が「楽天ポイント」だった背景には、ポイントの貯まりやすさがあり、「楽天ポイント」の強みだと考えられる。
男性は「還元率」、女性は「キャンペーン」を好む傾向あり
ポイントサービスを選ぶ上で重視することについて聞いたところ、「還元率の高さ」(70.2%)が最多で、「対象店舗の数が多い」(52.7%)「ポイントキャンペーンが魅力的」(49.5%)と続いた。
男女別で比較した場合、「還元率が高い」を選んだ割合は男性73.9%、女性66.5%だったのに対し、「ポイントキャンペーンが魅力的」を選んだ割合は男性44.3%、女性54.6%となり、男性は還元率を求める一方、女性はキャンペーンを好む傾向が表れた。
ポイントの貯まりやすさを問う設問では「楽天ポイント」が圧倒的首位だったが、利用割合を問う設問では「Tポイント」「Pontaポイント」が利用割合で「楽天ポイント」に迫っていた。
本設問で「対象店舗の数が多い」が2位になっていることから、ポイントサービス利用者は利用可能な店舗・用途の多さも重視しており、「Tポイント」「Pontaポイント」がコンビニや投資・保険料支払いなどの使い道があることを好んでいる可能性もありそうだ。
「食料品・日用品の購入」にポイントを利用する人が7割以上
ポイントの活用方法について聞いたところ、最多は「食料品・日用品などの購入」(78.5%)、次いで「電子マネー・他ポイントへの交換」(44.1%)「ギフト・クーポンへの引き換え」(19.6%)だった。
ポイントサービスを選ぶ上で重視することで「対象店舗の数が多い」こととあわせて考えると、ポイントサービスの利用には汎用性の高さが重要であることがわかる。「Tポイント」「Pontaポイント」利用の多さは、この点にも表れていると推測される。
半数以上がポイントサービスの利用機会増加
過去3年間程度で、以前よりポイントサービスを利用する機会は増えたか聞いたところ、「増えた」(27.3%)「少し増えた」(25.0%)「過去3年以内にポイントサービスを利用するようになった」(0.9%)の合計が53.2%と過半数となった。一方、「少し減った」(1.8%)「減った」(1.0%)の合計が2.8%であることから、過去3年程度で顕著に普及していることがうかがえる。
特に、20代女性の「増えた」が48.6%、「少し増えた」が18.0%となっており、若い女性層で意識の変化が表れていた。一方、年齢層が上がるほど「変わらない」の割合が多いことから、年齢を重ねるほどポイントサービスの利用が定着していることが見て取れる。
ネットショッピングの拡大がポイントサービス利用増加につながる
ポイントサービスの利用機会が増えた理由について、1位は「スマートフォン決済が増加したため」(54.2%)で、2位は「ネットショッピングが増えたため」(44.7%)、3位は「使える店舗が増えるなどポイントサービス自体が使いやすくなったため」(35.8%)だった。
コロナ禍でスマホ決済やネットショッピングが急激に拡大したことが、ポイントサービス利用拡大の重要なきっかけになっていると考えられる。
今後使ってみたいポイント利用方法に「公共料金の支払い」がランクイン
今後使ってみたい、あったら便利だと思うポイントサービスの利用方法について聞いたところ、「食料品・日用品などの購入」(51.6%)がトップ、次いで「電子マネー・他ポイントへの交換」(47.8%)「ギフト・クーポンへの引き換え」(22.8%)で、現在の使い道と同じ順位だった。
4位には「公共料金の支払い」(21.4%)がランクイン。同社が2020年10月5日に公表した「コロナ禍のスマートフォン決済に関する調査」結果でも「今後スマートフォン決済で利用したいサービス」3位に「行政サービスの支払い関係」があったことから、公共サービスの支払い方法の多様化を望む声が多いとみられる。
「株式や投資信託への投資」も13.6%が使ってみたいと回答しており、「現在の使い道で割合が多いもの」の8.2%からすると、一定の伸びしろが確認できるという。「保険料の支払い」を使ってみたいと回答した割合は8.1%で、現在の使い道の1.9%と比べると伸びしろが大きいことがうかがえた。投資や保険など金融サービスとポイント利用には少なからず親和性があることが推察される。
調査実施概要
- 調査タイトル:「あなたのライフスタイルに関するアンケート」
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2021年10月7日~2021年10月8日
- 調査対象:ポイントサービスを利用している 20~60 代の男女
- 有効回答:1110人