【値上げ調査】ネット通販に「値上げを感じる」は45%。節約対策は「外食利用や衣類の購入は頻度を減らす」
CCCマーケティング総研が実施した消費者意識調査で「値上げの変化を感じるお店」について聞いたところ、「ネットショッピング」は消費者の45.4%が「値上げを感じる」と回答した。
ただ、「値上げを感じない・下がっていると感じる」は24.8%に達しており、調査したなかでは最も高くなっている。
「値上げを感じるお店」の回答で最も多かったのは「スーパーマーケット」で82.2%。以下、「ガソリンスタンド」が77.7%、「主に食料品を扱う地域の商店」が67.5%で続いた。
「値下げを感じない・下がっている」で「ネットショッピング」に続くのは、「アパレル・衣料品専門店」で22.9%、「ドラッグストア」が21.1%。
各品目別で「高くなった」が最も多かったのは「ガソリン」で97.8%、「小麦粉」が95.6%、「食用油」が95.0%、「電気・ガス・水道」93.7%、「生鮮食品」と「即席麺(カップ麺など)」が各91.6%と続いた。
調査した24品目の半数以上で「高くなった(合計)」が8割を超えた。一方、「1年前と変わらない」との回答が多かったのは「通信費(インターネット・電話)」で37.6%、「塾・習い事」が32.9%、「交通費」28.5%などだった。
「価格の上昇を感じてからの商品・サービスの購入状況」を聞いたところ、「これまでと同様に購入している(購入量は減少していない)」が「購入量・頻度を減らして購入している」を大きく上回っているのは、「電気・ガス・水道」「ガソリン」「通信費(インターネット・電話)」など使用量を減らすのが難しいもの、「ティッシュ・トイレットペーパー」「洗剤」といった日用必需品だった。
「衣類」は「購入量・頻度を減らして購入している」が「これまでと同様に購入」を上回っており、今すぐに購入する必要がなければ我慢している様子がうかがえる。「食品」は「生鮮食品」で「これまでと同様の購入」から「減らす」が大きく上回っている。
「即席麺(カップ麺など)」「レトルト食品(カレーなど)」「菓子類」はこれまでと同様の購入をしている回答が多かったが、購入量や頻度を減らすも高い。「外食(レストランなど)」は「減らす」が「これまで通り」を上回っている。
「今後価格が上昇したまま、あるいはさらに上昇した場合の商品・サービスの購入意向」をたずねたところ、「購入量・頻度を減らして引き続き購入する」が最も高かったのは「外食(レストランなど)」で43.0%。このほか、「菓子類」と「冷凍食品」が各37.3%、「弁当・惣菜」が37.2%、「衣類」は36.7%、「即席麵(カップ麺など)」が36.2%と続いた。
調査概要
- 調査地域:全国
- 調査対象者:男女16~79歳のT会員
- 有効回答数:2711サンプル
- 調査期間:2022年7月7~13日
- 実査機関:CCCマーケティング
- 調査方法:インターネット調査(Tリサーチ)