ワイシャツが苦手な人にこそ試してほしい! ジャパン・クオリティのお手軽オーダー

今回探検してきたのは「Original Stitch」(オリジナル・スティッチ)さんの裏側。Webサイトで自分好みの生地やデザインをポチポチっと選択してサイズを入力すると、自分にぴったりのワイシャツが届くというサービスです。お値段は約7,000円から。しかもジャパンクオリティ。これは気になる! ということで、長野県千曲(ちくま)市に行ってきました。 写真◎吉田 浩章
ピッタリサイズのワイシャツを、好きな生地とデザインで作れるサービス
「Original Stitch」は2013年12月に米国シリコンバレーで誕生したサービスで、日本には去年4月に上陸しました。世界でおよそ4,000人がすでにサービスを利用しています。利用者の60%は米国、30%が日本、10%が英国。ワールドワイドなサービスなのです。


長野県千曲市のワイシャツ工場に潜入!
そんな「Original Stitch」のワイシャツ製造を引き受けているのが長野県千曲市にあるフレックスジャパンさん。創業70年を超える老舗メーカーです。フレックスジャパンさんは中国、インドネシア、ミャンマー、バングラデシュ、ベトナムに生産拠点を持っています。年間でおよそ1,000万枚のワイシャツを作っていますが、そのほとんどが海外工場の生産。国内工場は、「1枚ずつ、どんなワイシャツでも縫える」という特徴を生かし、オーダー品の製造を行っているほか、最新の縫製技術を蓄積して海外工場に伝えるという役割を担っています。
海外工場のクオリティを常に日本と同等に保つために、ここで腕を磨いた職人さんが常時、海外工場で技術指導を行っているそうです。「とはいえ、やっぱり国産よりは質が劣るのかな?」と思いきや、今ではコストの関係で日本では実現できないほどのクオリティになっているそうです。





















今回念願だった縫製工場を見学させていただいて、一枚のシャツを仕上げるのにどれだけの想いが込められて、どれだけの人が関わって作られているのかというのを目の当たりにしました。
アパレル未経験だからこそ生まれた、手軽にオーダーシャツを作るサービス

JINさんはなぜOriginal Stitchのワイシャツ製造をフレックスジャパンさんに頼んだのでしょうか?
「ネットビジネスは伸びるときは突然すごい勢いで伸びる可能性があります。その規模の拡大に対応できるパートナーを探していました。また、日本国内だけでなく、アジアに向けてのネットワークも重要。そして、インターネット上のビジネスなので、システムを介してこちらと工場がつながらなければなりません。だからITリテラシーの高い工場というのも条件の1つでした。フレックスジャパンさんは、ご自身もオンラインのショップを持っていているので、ベースがすでにあるのが魅力的でした」(JINさん)
JINさんからの依頼を受けたフレックスジャパンさんはどんな感想でしたか?
「弊社は『シャツ屋』として既製服のビジネスを中心に長年やっていますが、『オーダーシャツを作る人なんてそんなにいない』という固定観念がありました。『お店で既製品を買うのが普通じゃないの? 値段も安いし』と。ところがJINさんは『ネットから自分でデザインして、自分のサイズにでき上がったものが自宅に届くことが主流になるはずだ』っておっしゃったんです。『徳武さん、もっとハイレベルな高い位置でものを見ましょうよ』なんて言われちゃって。アパレル経験のないJINさんみたいな人が、本気でそう思ってオンラインビジネスに入ってきたのにはびっくりしましたね(笑)。『男はおしゃれするもんじゃない』なんて言われて育った世代には、そういう発想はありませんから」(徳武さん)

「忙しいビジネスマンは、シャツを店頭に買いに出かける暇さえ惜しいんです。毎日着るシャツが自分だけのオリジナルの製品として自宅に届いたら、もっと時間の使い方が豊かになるじゃないですか」というJINさんの言葉には目からうろこ!
身体が小さくて、自分にぴったりのサイズやデザインのお洋服になかなか出会えない私にとって、オーダーメイドというのはまさに理想の世界!
以前、着物の先生に「本当に良いものに袖を通す感触を知っておきなさい」と言われたことがありました。
買っては捨てるを繰り返して洋服を消費するのではなく、お気に入りの洋服を見つけて大切に着るという方が、ずっと豊かな人生をイメージできますよね。
第一印象は見た目で半分以上が決まると言われているように、ファッションは言葉以上に、その人自身を語るコミュニケーションツールなのかもしれません。
ぜひ自分だけのお気に入りのシャツを見つけて、ビジネスシーンや出会いの場などで、さらに好印象をGETしちゃってください♡
