ドクターシーラボがECサイトにゲーミフィケーションを活用、顧客とのコミュニケーションを促進
化粧品の通販・ECを手掛けるドクターシーラボは6月16日から、通販サイトのキャンペーンページ内でゲーミフィケーションを活用した商品提案を始めた。ゲームデザインの技術やメカニズムを利用するもので、キャラクターとの会話型クイズを通して、商品の特徴を分かりやすく伝える。新たなコミュニケーションの一環として活用、「伝える商品ページ」を提供する。
ドクターシーラボの公式キャラクターである「もちみちゃん」が、期間限定で行っているキャンペーンで、化粧水を販売する商品ページに登場。「もちみちゃん」が肌の悩みなどに関する全5問のクイズを出題し、ユーザーがそれに答える仕組み。全問正解すると宝箱を3つ案内し、ユーザーが1つ選択。「アタリ」が出るとドクターシーラボの商品が入った「もちみ袋」に関するクーポンがもらえる。出題内容は毎日変化する。キャンペーン期間は7月31日まで。
今回のゲーミフィケーションは、Webサービスなどのピコもんが開発したコミュニケーションエンジン「ピコもん」を導入した。サイト上にオーバーレイ表示されたキャラクターがサイト訪問者とコミュニケーションを取り、ナビゲーションなどを行う機能がある。アンケート機能の他、初期訪問ユーザーに対してコーナーを紹介したりすることもできる。「ピコもん」が会員情報を参照し、ニックネームが登録されている場合はニックネームで呼び掛けることも可能。
今回、ユーザーの初回訪問時には「VC100 ポアホワイトローション」のセールスポイントに特化したアンケートを案内。二回目以降はユーザ属性に合った会話やクイズを出題する。
ゲーミフィケーションを活用することで、商品の特徴を分かりやすく楽しみながら伝えることが可能になったという。テキスト・画像などがメインの一般的な「見せるだけの商品ページ」ではなく、双方向のコミュニケーションを通じて「伝える商品ページ」を目指していく。
一般的にECサイトでのコミュニケーションは、画像とテキストがメインになる。今回、ドクターシーラボが始めたゲーミフィケーションは、新たなコミュニケーション方法だ。
公式キャラクターを登場させ、サイトやブランドへの愛着度を高めることが狙いにある。また、企業とユーザーの距離を縮め、再訪問率を向上。コンバージョンの改善にも期待している。
ECと「ゲーミフィケーション」が消費者の購買行動にどのような影響をもらたらすのか。注目していきたい。