楽天のコンサルサービス「R-nations」、有名店の指導で3割の店舗が売上2倍を達成
楽天が4月から開始した有力店舗によるコンサルティングサービス「R-Nations(アールネーションズ)」で、8店舗が前年の平均月商比で2倍となる月次売上を達成していることがわかった。
そのうち4店舗が3か月連続で平均月商が同2倍超で推移。楽天は今後も店舗へのサポートを強化し、サポートを行った全24店舗でベース金額の2倍の達成をめざす。
「R-Nations」は「楽天市場」内で売り上げを伸ばすことができていない店舗に対して、自店舗を成功に導いてきた店舗がコンサルティングを行い、1年以内に月商1000万円突破を目標としたサービス。
オープンから1年以上運営し、2015年下半期の流通総額が100万~300万円などの条件に当てはまる店舗のなかから24店舗を選出。「Z-CRAFT」の近藤武志氏、「SILVER BULLET」の高木孝氏、「イーザッカマニアストアーズ」の今石雄介氏、「北海道お土産探検隊」の小笠原航氏、「爽快ドラッグ」の小森紀昭氏がそれぞれ5店舗に対してコンサルティングを行っている。(参考記事)
「R-Nations」は2015年3月~2016年2月の平均月商をベースにして、このベース金額の2倍をコミットメントラインクリアとしている。9月までにコミットメントラインをクリアしなければ、9月末で店舗へのコンサルが終了となるため、残り2か月で全店舗のコミットメントクリアをめざす。
「楽天EXPO」内で行われたトークセッションでは、コンサルティングを行う5人に加え、すでにコミットメントラインを突破した店舗の担当者が登壇。
コンサルティングを受けた店舗の担当者は次のように述べた。
有名店舗からコンサルティングをしてもらえるということで、今まで考えもしなかった取り組みなどが紹介されるのかと思っていた。だが、やるべきこととしてあげられたのは、基本的なこと。基本的なことを徹底的にしっかりやるということを教えてもらい、自分たちがいかに基本的なことすらできていなかったかを知ることができた。
また、別のコンサルティングを受けた店舗は次のように話した。
これまで自分1人で運営をしてきて、問題が発生したときも1人で解決しようとしていた。今回の取り組みを通じて店舗間で情報交換をすることの大切さを知った。