アラタナ ECマーケティング支援サービス「ECコンサル」 2016/11/2 7:00

ECサイトのインスタグラム活用法_アイキャッチ画像

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という記事をたくさん見るようになりました。

ECサイトでインスタグラムを活用していくにはどのようなスタンスで何を発信するのがいいのか考えていたら、インスタグラムの写真たちとECサイトの商品ページのあり方がちょっと似ているのでは?と感じるようになったので、今日はその話を書いてみようと思います。

※数値に基づいたデータなどが一切なくて申し訳ありません。今回はECサイト運営の考え方とか哲学みたいな内容になっています。

30代女子(私)のインスタグラムの使い方を検証

まずは30代女子(私)のリアルなインスタグラムとの付き合い方から、この気づきに至った経緯を追いかけてみます。

私は、下記のような状態でインスタグラムを日常的に使用しています。

<投稿について>
・投稿は仕事とはほぼ関係なく、自分の家族のことや食べたものなどで週に1回程度。
・最近は写真と動画が3:1くらい。

<閲覧について>
・1日2回はアプリを開いて見てる。
・タイムラインに流れてくるフォローしている人たちの投稿を見てる。
・時間があると、レコメンドされてくる投稿を見たり、気になるワードを検索する。

<フォローしている人>
・友達(全員ではない)
・好きなモデルさん、好きなブランド
・インスタで見かけた面白い投稿をしている人
というかんじで、100人以下。

 
インスタで気になるワードを検索するようになったのは、割と最近です。アカウントを開設して6年くらい経っていますが、この1年くらいでインスタを立ち上げる頻度も、閲覧の仕方も変化しました。

気になるワードを検索するという動き

この、「気になるワードを検索」して閲覧するという行動について考えてみると、「気になるワードを検索」して閲覧するときは、次のお休みはどこに行こうか、来週末に久しぶりの友達と会う予定なんだけど何を食べようか、など、ライトにイメージ先行で情報収集がしたいときが多いなと感じました。

検索することで情報を蓄積している

たとえば、「ハワイに行きたい。どうせ行くなら素敵なホテルに泊まりたい。」という気持ちで、「#hawaii」と打ち込み、出てきた検索結果の中から素敵だなと思うイメージの写真や風景の写真を選んで、閲覧していきます。
インスタで検索する様子の画像#hawaii
興味深いアカウントがあればフォローして継続的に情報をキャッチできるようにしておいたり、泊まってみたいホテルがあればホテル名・行ってみたいお店が見つかればショップ名を検索エンジンで検索して自分の中に情報を蓄積したり、という動きをしています。

同じように、次のネイルのデザインはどうしようかなとか、そういえばクレンジングがなくなりそうだけど何かいいのあるかな?といった具合に検索していきます。

30代女子(私)のインスタグラム観

自分がどのようなときに特定のインスタグラムのアカウントをフォローしたり、閲覧したりするのかを考えてみると、そのサービスや製品を取り巻くストーリーのようなものを感じたときや、そのアカウントの中の人たちの思いやフィロソフィーに感動したときだ、と気付きました。

そして、興味を持ってインスタグラムを閲覧するようになると、いつしか自分の中にあるニーズを見つけ、それを検索するなどして具体的な購買行動に移っていきます。(少なくとも、私の場合は。)

ということは、ただ流行っているとか効果があるという噂や少ない成功事例だけを信じて、自社で提供しているサービス・製品の写真などを脈絡なく投稿しても、あまり意味がないのでは?と思うようになってきました。

ストーリー・フィロソフィーが大事

ここで冒頭に書いた「売れる商品ページと売れるインスタグラムが似ている」という話に戻ります。

ECサイトで売り上げに貢献してくれるページを作ることと、多く閲覧されて売上や知名度アップに一役買ってくれるインスタグラムのアカウントを運営していくことは「ストーリー・フィロソフィーが大事」という点で共通点があるのでは?という見解です。

サービスや製品を提供する側なら、そこを伝えるための戦略・方針を固めてアカウントを運用していくことが潜在的な顧客にリーチするための一番の近道ではないでしょうか。

そこがある前提で、成功事例と同時にインスタグラム活用のコツとして語られる「ハッシュタグの使用」や「フォロワーとの関わり方」がテクニックとして必要になってくるのかなと思います。

売れるページより、売れるインスタの方がつくりやすい

ECサイトで、商品ページにただその商品のスペック・特徴を書いても売れませんよ、というのはもう有名な話です。

“この商品はどんな背景があって生まれ、なぜここで販売されているのか。”

そしてその商品を買うと自分にどんなことが起きて、ひいては社会にどういう循環が生まれるのか(ちょっと壮大ですが)ということをひとつのストーリーにして書いてあると、人は心を動かされて、購入に至る、というパターンがあります。

ストーリーが伝わるように商品ページを作り込んでいくのは、実際やるとなると大変な作業。社内のスタッフが長い時間かけて作ったり、費用をかけて外注したり、というやり方でがんばっているところが多いのが現実だと思います。場合によっては人や資金の問題で商品ページの作り込みができずに苦しんでいる、ということもあるかもしれません。

ユーザーを振り向かせるには、商品のストーリーを分解してみて

ユーザーが「知る・見ることができるとちょっとトクをしたような気持ちになれて、そのサービス・製品のストーリーを伝えるための一つの要素になってくれる写真」をインスタグラムに投稿していくのは、ページを作り込むより簡単に始められそうな気がしませんか?

例えば、以下のような写真。

・生産の過程でお世話になっている工場・工場の人の写真
・商品企画のミーティングを開いている社内ミーティングの写真
・社員が毎日通っているオフィスまでの道のりの写真
・注文いただいた商品を梱包する風景の写真

ほら、これだけで、なんだか壮大なストーリーが組み立てられそうです。

商品ページの代わりにインスタグラムが伝えてくれる

商品ページのコンテンツがまだ不十分で、スペックや特徴のみを書いた状態だったとしても、インスタ上でその商品のストーリを十分に見せて理解してもらったうえでECサイトに流入してくれたら、そのユーザーはECサイトに訪問した時点ですでにその商品を「買う」という気持ちがかなり高まっているので、購入率はそれなりの数字になってくることが予想できます。

さまざまなところで「インスタグラムの集客効果」「インスタグラムの上手な使い方」について語られていますが、ECサイトの販促ツールとして使っていくことを考えると、やることはいたってシンプルです。

今まで作ってきた(作ろうとしてきた)ストーリーのある商品ページと同じように、インスタグラム上でもストーリーを伝えればいいのでは、と私は考えています。

インスタグラムの活用方法についてはまだまだ成功事例も失敗事例も少なく、データに基づいたマーケティング視点でのアプローチとは言い難い内容でしたが、今後もインスタグラムを活用したECサイトへの集客・販促の事例を引き続きウォッチして、再現性のある・数字で出せる情報をご紹介していきます!

「ECコンサルコラムサイト「ECコンサル」」掲載のオリジナル版はこちら:
ECサイトのインスタグラム活用法(2016/10/19)

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