中川 昌俊 2014/9/5 15:26

アマゾンジャパンは9月4日、近畿大学と教科書販売などで連携協定を結んだと発表した。マゾンジャパンが教育機関との間で連携協定を締結するのは今回が初。特設ページで教科書を販売するほか、2015年からはシラバスや研究紀要のオンデマンド印刷も実施する。将来的には、アマゾンウェブサービス(AWS)などを活用して、教育、研究、学生向けサービスの向上につなげる。

特設ページの「近畿大学 教科書ストア」では、必要な教科書や文献を学部/学科単位で購入できるようにした。学生向けサービス「Amazon student」に加入すると、教科書などを期間限定で15%オフで購入できる。従来、学生は教科書売り場で並んで購入する必要があり、クレジットカードが使えず、現金で支払っていた。アマゾンで購入できるように、学生の教科書購入の利便性を高める。

シラバスおよび研究紀要をオンデマンド印刷で提供する取り組みは2015年前期から開始する。従来は、大学の公式サイトでの公開のほか、印刷した製本版を関係部署に配布していた。オンデマンド印刷化することで、大学側の事務作業合理化が期待できるとしている。

近畿大学 教科書ストア
担当編集者のコメント: 

大学の教科書の販売は、各大学の生協がほぼすべてのシェアを握っていたが、今後、こうしたネット通販との連携が進んでくるだろう。学生にとっても安く購入できたり買いやすいといった利便性があり、学校側としても作業の合理化が図れるためだ。

「Amazon student」に加入した学生には割引分をポイントで還元する。そのため、今後学生が持つポイントは一定の規模となる可能性がある。今まで、アマゾンのポイントはあまり流通していなかったが、今後、ポイントを活用したマーケティングが強化される可能性もありそうだ。

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