決済手段トップ3は現金、クレジット、カード型交通系電子マネー。キャッシュレスウィークは「まったく知らない」が4割超
MMD研究所は5月21日、現金およびキャッシュレス決済の利用動向「2019年5月 キャッシュレスウィークとキャッシュレス利用に関する調査」を発表した。同調査によると、最も利用頻度の高い決済手段は「現金」の54.2%となり、現金以外の(クレジットカードやモバイル決済など)は45.8%だった。
また、2番目、3番目に最も利用頻度が高い決済手段は「クレジットカード」(43.9%)、次いで「カード型交通系電子マネー」(25.3%)の順となった。
現金派のキャッシュレス決済利用は「交通系電子マネー」が最多
MMD研究所では、同調査の回答者のうち、キャッシュレス決済を最も利用すると回答した(n=442)と、現金を最も利用するとした(n=442)を抽出した本調査を実施。
その結果、キャッシュレス派の現金用割合が最も高い場面は、「自動販売機」(46.2%)となり、最も現金の利用割合が少ないのは「ガソリンスタンド」(7.7%)。最も多く利用されている場面は、「スーパーマーケット」におけるクレジットカード決済(60.4%)だった。
一方、現金派が現金を利用する場面は「スーパーマーケット」(86.0%)であり、キャッシュレス決済を利用割合が最も多い場面は「交通機関(交通費の支払い)」におけるカード型交通系電子マネーの55.0%だった。
キャッシュレスウィーク「まったく聞いたことがない」が40%以上
2019年4月26日から5月6日の大型連休に実施された、キャッシュレス決済の利用促進キャンペーン「キャッシュレスウィーク」(一般社団法人キャッシュレス推進協議会)については、「まったく聞いたことがない」とキャッシュレス派の40.5%、現金派の62.9%がそれぞれ回答。「内容を知っている」との回答では、キャッシュレス派と現金派の間で13%ポイントの差があった。
キャッシュレスウィークについて説明した後に行った、キャッシュレスウィーク中のキャッシュレス決済の利用意向は、キャッシュレス派と現金派のどちらも「クレジットカード」が最も高い。
キャッシュレスウィーク中、キャッシュレス決済の利用率が最も高かった場面は、キャッシュレス派が「ショッピングモール」93.6%、現金派が「交通機関」66.7%だった。
また、2019年10月の消費増税に関するキャッシュレス決済への還元策の認知率は、キャッシュレス派が60.9%、現金派が42.8%だった。※経済産業省「キャッシュレス・消費者還元事業(ポイント還元事業)の概要」
調査概要
- 調査期間:2019年4月26日~5月9日
- 有効回答:予備調査6,388人(20歳~69歳の男女)、本調査884人(現金を最もよく利用すると回答した442人と現金以外のキャッシュレス決済を最もよく利用すると回答した442人)
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:20歳~69歳の男女
- 設問数:9問