OKIPPAアプリ利用者の再配達率は7.9%。国交省のサンプル調査結果を下回る結果に
置き配バッグ「OKIPPA(オキッパ)」を提供するYper(イーパー)は、OKIPPAアプリ利用者の再配達率を公表した。2021年6月時点で、OKIPPAアプリ利用者の再配達率は7.9%。国土交通省が行うサンプル調査と比較すると、常時約3~5%ポイント低い再配達率で推移している。
緊急事態宣言中を下限に、緩やかな上昇傾向
Yperでは2018年9月のOKIPPAバッグ発売以降、OKIPPAアプリ利用者の再配達率を毎月調査している。2020年4月は、都市部での緊急事態宣言下による在宅率の上昇などの特殊要因で再配達率は6.4%まで低下したが、2021年6月時点では7.9%だった。
国交省のサンプル調査での再配達率は2020年4月の8.5%を下限に再度上昇し、2021年4月末時点で11.2%と2020年度の目標値である10%を上回った。しかし、コロナ以前と比較すると約4ポイント低い水準で推移している。
外出時の荷物受け取り、OKIPPAが最多
YperはOKIPPAアプリ利用者526人にアンケートを実施。OKIPPAアプリ利用者は30~50代の単身・共働き世代が中心で、約7割が通販のヘビーユーザー、OKIPPAバッグの利用率は92.4%となっている。
調査対象者に、外出時の荷物の受け取り方法を聞いたところ、トップは「OKIPPA」(438人)で、次いで「置き配(玄関前、メーターボックスなど)」(49人)、同居人への依頼(14人)だった。
在宅時の荷物受け取りでもOKIPPA利用率が高い
在宅時の荷物受け取りについて聞いたところ、「OKIPPA」が239人で最多で、「玄関を出て対面で対応」が214人、「インターフォン越しで玄関前置き配依頼」が32人と続いた。
この結果についてYperは、「宅配ボックスや置き配は外出時の対策と考えられていたが、コロナ禍で在宅時の受け取り手段としても認知され新たな生活様式として定着していることがうかがえる」と分析する。
配送員への負荷「申し訳なく思う」傾向あり
OKIPPAや置き配など非対面で荷物の受け取りを行う理由を聞いたところ、1位は「再配達を申し訳なく思う」(77.00%)。2位は「荷物待ちの時間がなくなる」(64.83%)、3位は「再配達が面倒なため」(59.51%)だった。
OKIPPAアプリ利用者のうち、約7割が週1回以上通販サイトで商品を購入する通販ヘビーユーザーであり、購入回数が多い分、配送員への負荷を申し訳なく思う気持ちが発生しやすいと考えられる。
複数荷物受け取りや冷蔵品は再配達になりやすい
再配達になる理由について聞いたところ、最多は「OKIPPAが満杯」(41.44%)で、次いで「書留などの対面必須商品」(34.03%)「冷蔵・冷凍品」(29.85%)だった。
調査実施概要
- 調査タイトル:「OKIPPAアプリ利用者アンケート」
- 調査方法:OKIPPAアプリ内調査
- 調査期間:2021年6月30日〜2021年7月8日
- 有効回答:OKIPPAアプリ利用者の内、アンケート回答者526名
※記事初出時、本文内の国交省サンプル調査の再配達率と、2021年6月のOKIPPAアプリ利用者の再配達率に誤りがありました。正しくは8.5%と7.9%です。訂正し、お詫び申し上げます。