松原 沙甫[執筆] 4/9 7:30

ヤマト運輸は6月10日から、「宅配便」「宅配便コンパクト」の荷物の受け取りに「置き配」を追加する。「置き配」を利用できるのは、5600万人以上が登録している個人向け会員サービス「クロネコメンバーズ」の会員が対象。

「置き配」の対象となる荷物は、宅配便サービス「宅急便」、「宅急便」より小さなサイズの荷物を専用ボックスで届ける「宅急便コンパクト」。保冷宅配便の「クール宅急便」や、荷物の受け取り時に受取人が送料を支払う「宅急便着払い」、代引きサービスの「宅急便コレクト」は対象外となる。

「置き配」とは、荷物の受取人があらかじめ指定した場所に荷物を置くことで配達を完了する配送サービスで、配達時に印鑑を捺印する判取りは必要ない。「置き配」が可能な指定場所は、「玄関ドア前」「宅配ボックス」「ガスメーターボックス」「物置」「車庫」「自転車のカゴ」「建物内受付/管理人預け」など。

ヤマト運輸は6月10日から、「宅配便」「宅配便コンパクト」の荷物の受け取りに「置き配」を追加 受け取り可能な場所
「置き配」の指定可能場所

ヤマト運輸はこれまで、「クロネコメンバーズ」の会員を対象に、ヤマト運輸営業所やコンビニエンスストア、オープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」など全国5万か所以上といった自宅外での受け取り場所の拡大を推進。荷物の「お届け予定通知」「ご不在通知」サービスの提供など、荷物受け取りの利便性向上を図ってきた。

2020年6月から「置き配」にも対応したEC事業者向け配送商品「EAZY(イージー)」をスタート。現在、ヤマト運輸が取り扱う年間約23億個の宅配便のうち、「EAZY」の取扱個数は約5億個となっている。

「置き配」の認知やニーズが社会的にも広まりつつある状況を踏まえ、「EAZY」に加えて「宅急便」「宅急便コンパクト」の受け取り方法に「置き配」を追加することにした。これにより、再配達の削減、物流の効率化や温室効果ガス排出量の削減に貢献し、持続可能な物流の実現をめざす。

ヤマト運輸は6月10日から、「宅配便」「宅配便コンパクト」の荷物の受け取りに「置き配」を追加
「置き配」の受付からお届け完了通知までの流れ(イメージ)

 

この記事が役に立ったらシェア!
これは広告です

ネットショップ担当者フォーラムを応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]

[ゴールドスポンサー]
ecbeing.
[スポンサー]