自社の価格決定で需要と供給が決まる!? ニッチ&オンリーワン商材の強みをECで生かす【ネッ担まとめ】
ECビジネスには商圏がありません。日本全国、世界中からの注文を受けることができます。たとえニッチな商品だとしても、全国のニーズを集めれば1つの市場になるわけです。今回は、2つのニッチな商材のECビジネスを紹介します。
業界は縮小していても、需要は確実にある
【オンリーワンの強み】石膏像EC『石膏像ドットコム』、国内市場の「需要と供給」を調整 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/12812
石膏像の市場は数十年の間に縮小し続けているが、いち早くECサイトを開設したことで、現在、国内の需要のほとんどを同社の石膏像が占めている。
(中略)
現在、卸販売の売り上げは全体の15%ほどで、大半を自社ECサイトで売り上げている。
「自社で顧客に直接、販売できるようになったことで、利益率はかなり上がった。卸値が1万数千円の商品が、5~6万円で販売できる」(同)と話す。
桐箱は、着物や美術品だけのものじゃない。キッチンの主役になる桐製品ブランド「KIRIFT(キリフト)」の立ち上げ秘話 | よむよむCOLOR ME by GMOペパボ
https://shop-pro.jp/yomyom-colorme/101703
―――ショップを開店し、最初に商品が売れた日のことを覚えていますか?
鮮明に覚えています! 受注通知がきたときには家族みんなで喜びましたね。
しかも、初めてのお客さまはとても丁寧な方で、「一生大事にします」と後日お手紙を送ってくださったんです。直筆のお礼状をいただく機会はなかなかないので、忘れられない嬉しい思い出になりましたね。
こちらは桐製品ブランドのECサイト。桐箱専門のメーカーは全国的にも数件しか存在しなくなっているとのこと。それでも「ライスストッカー(米びつ)」「ブレッドストッカー(パンの保管)」など、新しい商品を開発することで、受注や企業からのOEMも増えたようです。
ニッチな商材でも、そしてニッチな商品だからこそECサイトを頑張る意味がある。紹介した石膏像と桐箱のECサイトから、改めて学べることがある気がします。
「ネッ担まとめ」でも、こういった事例をたくさん紹介していきたいものです。
要チェック記事
楽天、PayPay、Vポイント 国内2.5兆円市場を制するのはどこか | ITmedia ビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2410/27/news018.html
「PayPay」登場時のキャンペーンは衝撃的でしたが、今はもうあまりポイントを意識してないかも。
非日常を味わう岐阜の喫茶室。県外客を惹きつけた情報発信の秘訣|喫茶室 山脈 | PR TIMES MAGAZINE
https://prtimes.jp/magazine/kissa-sanmyaku-case-interview/102407
誰も知らなかった・気づかなかった場所に興味を持つことができる。SNSってやはりすごいですね。
「オウンドメディアは意味ない」なんてことはない。失敗しない運用のポイントと初期・中長期で見るべき成果を解説 | はてなビジネスブログ
https://business.hatenastaff.com/entry/2024/10/29/103000
今の時代、情報発信はナチュラルに行うものとして、あまり投資対効果とか言わない方がいいですね。
原稿料を上げたくなる「すごいライター」はここが違う | note | まむし@「誰も教えてくれない 編集力の鍛え方」出版
https://note.com/mamushimamu/n/n4aeab5df7334
締め切りよりも早くあげてくる人は、だいたいクオリティも良いことが多いです。
売上3倍成長のD2C企業、その秘訣は「割引販売なし」「直販のみ」「共感を得るブランドストーリー」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/13064
ブランドストーリーがいまいち読み取れませんでしたが、ちょっと面白くて気になります。
「人に頼ることは良くないこと?」実は仕事ができる人ほど頼るのが上手いという話 | ANAGRAMS
https://anagrams.jp/blog/people-who-are-good-at-their-jobs-are-also-good-at-relying-on-them/
子どもの頃の「自分で考えなさい」教育をいまだに引きずっている人が多そう。聞いた方が早いのにね。質問もできるし。
今週の名言
週休3日のスーパーが最高利益を更新し続ける訳 | 東洋経済ONLINE
https://toyokeizai.net/articles/-/833998
単なる「客」と「顧客」は違うものです。「客数」を増やしたかったら営業時間を延ばせばいいのですが、「顧客」を増やすためには、実は営業時間は関係ありません。
逆に言えば、一定以上の「顧客数」があれば、営業時間を増やす必要はない、むしろ減らしても問題ない、ということです。
この言葉、目からうろこでした。
たしかに「客数」を増やしたいならば、長時間たくさん働けばその絶対数は増えます。ただ、「顧客」がいるならば、ある程度お店のルールにお客さまが合わせてもらうことができる。その分「顧客」にアイデアに満ちた面白い商品やサービスを提供すればいい。
自社が求めるのは「客数」なのか「顧客」なのか。盲目的に「たくさん働く」という結論を出すだけの、思考停止状態にはなりたくないところです。
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ニッチな商材こそECに向いていますよね。全国からニーズをECサイトに集めてくることができますし、直販を実現することで中間マージンを省くことができます。
「石膏像ドットコム」の場合、すでに国内の需要を占めていることから、販売価格を調整することで需要と供給のバランスも調整できることは驚きです。
石膏像が好きであれば素敵な生き方ですよね。