高野 真維[執筆] 3/14 7:30

ペットフードやペット関連ヘルス商品のECを展開するペットゴーは3月7日、ペットメディアやペットフェスの運営などを手がけるFLAFFY(フラッフィー)の株式を80%取得し、連結子会社化すると発表した。「モノを売る」だけでなく、「情報を通じたペットオーナーとのつながり」を強化し、新たなビジネスモデルの創出をめざす。

FLAFFYの廣田智沙 代表取締役(左)と、ペットゴーの黒澤 弘 代表取締役社長(右)
FLAFFYの廣田智沙 代表取締役(左)と、ペットゴーの黒澤 弘 代表取締役社長(右)

株式譲渡の実行は4月1日の予定で、ペットゴーによる株式買取額は4億500万円。FLAFFYの廣田智沙社長は買収後も引き続き代表取締役社長に就く。ペットゴーは株式取得にあたる対価の一部として、廣田社長に対して第三者割当による自己株式処分を実施。処分価額の総額は4585万8100円。ペットゴーの株式を保有してもらうことで、経営参加意識を高め、企業価値の向上につなげる。

FLAFFYは、SNSを中心に20万人以上のフォロワーを有するペットメディアを運営。ペット関連企業のSNSを中心としたマーケティング支援や、数万人が来場する国内最大規模の野外ペットイベントの企画・運営を手がけている。

FLAFFYが運営するペットメディアの1例(画像はFLAFFYのSNSメディア「FLAFFY.me」のアカウントから編集部が追加)
FLAFFYが運営するペットメディアの1例(画像はFLAFFYのSNSメディア「FLAFFY.me」のアカウントから編集部が追加)

設立は2021年7月15日。2024年6月期の売上高は前期比2.8倍となる9000万円、営業利益は同24.5倍となる4900万円 。大幅な増収増益を達成している。

ペットゴーの手がける事業にFLAFFYが培ってきたSNSマーケティングのノウハウを応用。ペットゴーの収益力のさらなる強化、事業拡大、企業価値向上につなげる。コマースとメディアの相互送客により顧客基盤を拡大し、「ペットのライフスタイルを幅広くカバーするプラットフォーム」として、ペット関連ビジネスの拡大を図る。

ペットゴーは2004年の創業以来、ペット向け商材を主としたペットヘルスケア事業を展開。14のオンライン店舗を運営し、D2Cブランド「VETSOne(ベッツワン)」などを手がける。FLAFFYが有するペットコミュニティや、ペットイベントの運営に関するノウハウはさまざまな価値をもたらすと見ている。

ペットゴーの2024年3月期連結業績は、売上高が前期比1.2%減の99億500万円、営業利益が同4.6%増の2億4700万円、経常利益は同4.6%増の2億4100万円、当期純利益は同12.4%増の1億7200万円。

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