EC上位300サイトの約7割がサイト幅「900~1000px」を採用。レスポンシブは1割未満
ECサイト総合支援の久は6月22日、「日本のECサイトの売上上位300社のサイト横幅トレンド」と題した調査結果を公表、それによると売れているECサイトのサイト幅は「990~1000px」が最も多く、約7割を占めることがわかった。
「売れているECサイトの幅」は「900~1000px」が69.4%。次いで「1000~1100px」が16.3%だった。
EC売上上位300社の全体で見てみると、900px以上が約93%で大部分を占めている状況にある。
「売れているECサイトの幅」で最も多かった「900~1000px」を10pxごとに比較すると、「980~990px」が25.1%と最多。次いで「960~970px」が23.6%だった。久によると、「売れているサイトにおける最も主要なサイト幅は900px台後半、特に980pxから990pxが主流」としている。
商品カテゴリ別に、サイトが固定かもしくはレスポンシブタイプなのかも調査。全体では、サイト幅が固定されているサイトが91.1%を占めるのに対し、ウィンドウサイズを広げてもそれに合わせてサイトが伸縮するレスポンシブタイプの割合は8.8%だった。上位300社のECサイトでは、PC・スマホサイトはそれぞれ個別に制作・運用されている状況がうかがえる。
レスポンシブサイトの占める割合を商品カテゴリ別で見てみると、少数ではあるが、電気製品・総合通販サイトなど商品数が多いカテゴリにレスポンシブタイプの割合が高い。一方、食品・日用品には導入されていないといった状況がわかっている。
九は「商品カテゴリや商品特性などによってユーザーの利用・購買行動に大きく差があり、売れてるECサイトにするためにはそれに沿った最適なサイト幅・タイプ(スマホ専用・レスポンシブ対応)を運用するこが重要」とまとめている。
調査概要は次の通り。
- 調査期間:2015年3月
- 調査対象:日本のECサイトの売上上位300社(月刊ネット販売が実施した2013年度売上高調査の上位300社を対象に調査)