ネット通販でハロウィン需要が拡大。理由は「種類が豊富」「実店舗より安い」
外を歩けば、ジャック・オー・ランタンのオレンジ色ばかりが目に入るほど、街中を彩るハロウィングッズ。今年の10月30日・31日は金・土曜日ということもあり、ハロウィンパーティーに参加する人も多いのでは。ハロウィン市場が拡大している中、コスチュームなどをECで購入するケースが増えているという。
毎年ハロウィン衣装を買い替える人は32%も
日本ホームパーティー協会が発表した「ハロウィン・ホームパーティーに関する実態調査」によると、ハロウィンのコスチュームの購入先として最も多かったのが「ネットショップ」。約52%の人が利用しているという。簡単なマスクや、小道具まで、キーワード検索により、多くのアイテムの中から選べるのがポイントになっているようだ。
公益社団法人日本通信販売協会(JADMA)の調査では、ハロウィンのイベント参加などを経験したことがある人のうち、通販でハロウィン関連商品を購入したことのある人は32.4%。購入した商品の内訳は「お菓子、ハロウィン限定メニュー」(83.8%)が最多で、「仮装グッズ」(56.6%)「室内用の飾り付け」「パーティーグッズ」(45.5%)が続いた。
通販で購入する主な理由として、「種類が豊富なので、自分にあったものが見つかる」(38.4%)が最も多く、「実店舗より安く手に入る」(35.4%)「人気、売れ筋が分かる」(30.3%)が続いた。多様なハロウィングッズの中から、好みや人気の商品をお得に選べる通販の利点が反映されている。
通販でハロウィングッズを購入した人のうち、「毎年新しいコスチュームや商品に買い替える」と回答した人は32.3%。興味・関心がある人を合わせると約7割となった。
フリマアプリやネットオークションの利用に関し、実際に利用した人と興味・関心がある人を合わせると約6割。JADMAでは「通販利用者は毎年新しいグッズを入手したり、ネットなどを駆使して商品を賢く売買したりすることにより、ハロウィンをより積極的に楽しんでいることがうかがえる」と分析している。
今年のハロウィンでしたい、また子どもにさせたい仮装を問う質問では、自身(男性・女性)および子ども(男女)ともに「魔法使い/魔女」が 1 位となり、特に、自身(女性)は 40.3%と圧倒的な人気となっている。また、子どもにさせたい仮装としては、「ディズニープリンセス」を始め、「妖怪ウォッチ」や「アイカツ・プリキュアのキャラクター」などが上位にあがり、昨今の流行を象徴する結果となっている。
ECサイトが開催するハロウィンイベントも増加中
ハロウィンイベントに参加するために、ネット通販を利用して商品を購入する人が増えていることを受け、ネット通販企業が企画を開催し、イベント自体の盛り上げを図っている事例も増えてきている。
アマゾン ジャパンは10月2~4日にかけて、ハロウィンの仮装を試着できる「Amazon Halloween Café」を東京・神宮前にオープン。販売するハロウィン衣装の中からおすすめの衣装を試着できるほか、ヘアメイクのアドバイスも受け、本格的な仮装を体験できるイベントを開催した。
楽天は10月24日、東急不動産などと共同で「二子玉川 HALLOWEEN PARTY」を開催。二子玉川駅周辺を仮装した親子でパレードを行ったり、お面作り、ハロウィンフォトパネルなどを開いた。パレードは限定200名で募集したところ、すぐに定員になるなど多くの人が参加した。
今回は二子玉川に移転したばかりのため、地域の人や企業との交流を深める意味合いで開催した。2016年は出店者を巻き込んでよりお祭り感のあるイベントにしたい。(広報)
CROOZでは、ECサイト「SHOPLIST」として10月24日に東京お台場で開催されたパレード&ライブのハロウィンパーティ「T-SPOOK」に協賛。公式ファッションサイトとして、ハロウィンコスチュームを販売した。ブースを構え、仮装した写真の撮影を行うなど、多くの人を集めていた。