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Facebook広告やInstagramでのアカウント開設など、ECサイトでもSNSを活用したプロモーションが活発化しています。3大ソーシャルアプリであるFacebook、Twitter、Instagramのユーザーには、よく利用するショッピングサイトにそれぞれ異なった傾向があることがわかりました。自社のECと親和性の高いSNSはどれか? 自社のターゲットに適したSNSを有効活用していくヒントになれば幸いです。

40代以上の割合が比較的高いFacebook。Instagramユーザーは女性が多め

2016年6月に最もよく利用されたアプリ(MAU:Monthly Active Usersの多いアプリ)をランキングすると、TOP10にソーシャルアプリが3つランクインしました。「Facebook」「Twitter」「Instagram」です。

アプリのMAUランキング(2016年6月)
アプリのMAUランキング(2016年6月)

昨今、SNSもEC売上に大きな影響を及ぼすようになりました。プロモーション活用としても、Facebookで自社顧客のターゲットセグメントを設計して広告を出したり、Twitterのプロモツイートを活用して拡散をはかったり。Instagramの公式アカウントを開設して、ビジュアル訴求をしているアパレルECも多く見られます。

では、各ソーシャルアプリのユーザー層にはどのような違いがあるのでしょうか。まずアプリ利用者の性別や年代からみてみましょう。

各ソーシャルアプリ利用者の属性比較(2016年6月)
各ソーシャルアプリ利用者の属性比較(2016年6月)

FacebookやTwitterは男女の割合が約半分ずつであるのに対し、Instagramは女性が66%、男性が34%と女性の割合が高くなっています。

また、TwitterとInstagramでは、20代の割合が40%超と高くなっています。一方のFacebookは、40代以上の割合がTwitterやInstagramに比べて高く、若年層だけではなく幅広い年齢層に利用されていることがわかります。

各アプリユーザーの半数以上が楽天市場を利用。ユニクロ、ZOZOTOWNも人気

次に各ソーシャルアプリのユーザーが普段どのようなECサイトを利用しているのか、Facebook、Twitter、Instagramそれぞれで違いがあるのかを調べてみました。

下の表は、Facebook、Twitter、Instagramの各アプリを利用しているユーザーが、2016年6月の1か月間で閲覧したECサイトのランキングです。

Facebookユーザーが見ているECサイト(2016年6月)
Facebookユーザーが見ているECサイト(2016年6月)
Twitterユーザーが見ているECサイト(2016年6月)
Twitterユーザーが見ているECサイト(2016年6月)
Instagramユーザーが見ているECサイト(2016年6月)
Instagramユーザーが見ているECサイト(2016年6月)

3つのアプリ共通で1位は「楽天市場」でした。リーチ率は50%を超えており、各アプリユーザーの半数以上が楽天市場を利用していることになります。

2位は「Amazon.co.jp」で、2大ショッピングモールが3位以下に大きく差をつける結果となりましたが、Instagramユーザーの3位には「ユニクロ」が入りました。

また、同じくファッションカテゴリで「ZOZOTOWN」も上位に入っており、SNSユーザーとの親和性の高さがうかがえます。

Facebookユーザーはファッションやベビー用品への関心が高い

さらに、各ソーシャルアプリのEC利用傾向の特徴をみるため、ソーシャルアプリ非利用者を含む一般ユーザーとの比較を行ってみました。

まず、Facebookユーザーからみていきましょう。Facebookユーザーが一般ユーザーと比較してよく閲覧しているECサイトをランキングにすると、「ユニクロ」「ZOZOTOWN」「[.st](ドットエスティ)」「J'aDoRe JUN(ジャドール ジュン)」「BUYMA」などのアパレルECが多数ランクインしています。

また、「赤すぐnet」や「トイザらス」のようなマタニティ・ベビー用品、子ども向けおもちゃの通販サイトもあがっています。育児に忙しいママたちは、スマートフォンを使ってスキマ時間にFacebookやECサイトをチェックしているのではないでしょうか。

Facebookユーザーが見ているECサイト【一般との比較】(2016年6月)
Facebookユーザーが見ているECサイト【一般との比較】(2016年6月)

Twitterユーザーはチケットや音楽・電子書籍ストアをよく見ている

続いて、Twitterユーザーではどうでしょうか。Facebookユーザーと比べると、サイトの顔ぶれが異なり、「チケットぴあ」「e+(イープラス)」「ローチケHMV(チケット販売)」などチケットECサイトが上位に並びます。

加えて「TOWER RECORDS」や「ローチケHMV(CD・DVD物販)」などの音楽系、「まんがこっち」「DMM.com」「コミック シーモア」「めちゃコミック」などのマンガ・電子書籍ストアも複数ランクインしています。

物販系ECよりも、イベントチケットやエンタメ、デジタルコンテンツ系のECサイトが多数を占めていることが特徴的です。

Twitterユーザーが見ているECサイト【一般との比較】(2016年6月)
Twitterユーザーが見ているECサイト【一般との比較】(2016年6月)

Instagramユーザーはアパレル、イベント、生活雑貨への関心が高い

最後に、Instagramユーザーをみてみましょう。InstagramユーザーでもFacebookユーザーと同様に、「ユニクロ」「ZOZOTOWN」をはじめ、「[.st](ドットエスティ)」「BUYMA」「g.u. (ジーユー)」「SHOPLIST」などアパレルECが多数、上位に入りました。

加えて「ローチケHMV(チケット販売)」「チケットぴあ」「e+(イープラス)」等のチケットECサイト、「minne」や「無印良品ネットストア」など雑貨サイトも入っています。

若い女性ユーザーが多いためかと考えられますが、ECジャンルではアパレル、イベント、生活雑貨などへの関心度が高いことがうかがえます。

Instagramユーザーが見ているECサイト【一般との比較】(2016年6月)
Instagramユーザーが見ているECサイト【一般との比較】(2016年6月)

それぞれのソーシャルアプリのユーザー像を理解した上で、自社ECと親和性の高いSNSは何かを考え、集客施策に活かしていただければと思います。

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今回、分析に使用したネット行動ログ分析ツール「eMark+」は、カテゴリ別のアプリランキングを作ったり、特定のアプリについてどのようなユーザーが利用しているかをオンラインで分析できます。PCのWEBサイトデータなど一部無料で公開している機能もありますので、無料アカウント登録でぜひお試しください。

[分析概要]

株式会社ヴァリューズが保有する全国の行動ログモニター会員の協力により、アプリ別に併用しているWEBサイトを集計し、ランキングを作成。

  • アプリ利用ユーザー数はAndroidスマートフォンでの起動を集計し、ヴァリューズ保有モニタでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。
  • カテゴリはGoogle Playのアプリカテゴリより取得。LINEやMessengerは「通信」カテゴリに分類されるため、今回の調査からは対象外。
  • メール、Chrome、YouTube、Googleマップ、Gmail、Google+などプリインストールアプリは除外。
  • 集計期間は2016年6月度。利用デバイスはスマートフォン。
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星 妙佳

株式会社ヴァリューズ エグゼクティブプランナー

星 妙佳(ほし たえか)

株式会社ファーストリテイリング(現株式会社ユニクロ)にて、ECサイトの運営・プロモーションを担当し、UNIQLOモバイルサイトを立ち上げ、ウィメンズやキッズ部門の通販MD(商品開発)にも従事。

2006年より株式会社リクルートにて、ベビーアパレル・育児用品の通販サイト『赤すぐnet』の編集長を務めた後、リクルートの各事業のネットマーケティングを横断的に支援する部署にて、データ分析グループのGM(ゼネラルマネージャー)に着任。社内外のデータサイエンティストと共に、需要予測、レコメンドなどデータ分析の強みを生かした複数のプロジェクトをマネジメント。

2012年ヴァリューズに入社し、現在は広報・商品企画・データ分析など幅広く担当。2人の子供を持つワーキングマザーでもあり、リモートワークを含めた多様な働き方にもチャレンジ中。

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