中川 昌俊 2014/7/30 17:15

一般財団法人ネットショップ能力認定機構は8月から、ネットショップ検定に合格した「ネットショップ実務士」が運営に携わる通販・ECサイトを、優良ショップとして認定する「優良ショップ認定プログラム」を開始する。能力の高いスタッフが携わるショップであることを消費者に示すことで、安心して買い物ができる環境作りにつなげたいとしている。

ネットショップ能力認定機構が付与する資格制度「ネットショップ実務士」が在籍する割合に応じて、認定ショップのランクを3段階で表示する。

ネットショップ能力認定機構では今後、消費者への認定マークの認知度を高めていくための露出を増加。マークの効果を高めていく考え。こうした取り組みで、初年度の登録で各スター認定合わわせて150店舗認定を目指すとしている。

優良ショップ認定マーク

優良ショップ認定プログラムの概要は以下の通り(料金はすべて消費税込み金額)。

〔1スター認定条件〕

  • 登録料:5万4000円(各認定レベル初年度申請時のみ)、年間利用料:6万4800円
  • 運営スタッフ5名以下の場合、ネットショップ実務士レベル1認定1名以上
  • 運営スタッフ10名以下の場合、ネットショップ実務士レベル1認定2名以上
  • 運営スタッフ20名以下の場合、ネットショップ実務士レベル1認定5名以上
  • これ以上のスタッフ数の場合ネットショップ実務士レベル1認定運営スタッフ数が全体の2割以上

〔2スター認定条件〕

  • 登録料:5万4000円(同)、年間利用料:6万4800円
  • 1スター認定条件の「レベル1」を「レベル2」に置き換え

〔3スター認定条件〕

  • 登録料:5万4000円(同)、年間利用料:10万8000円
  • 1スター認定条件の「レベル1」を「レベル3」に置き換え、機構の個別審査により認定
担当編集者のコメント: 

ネットショップの安全性を示す認証マークに関しては、財団法人日本通信販売協会(JADMA)のオンラインマークを始め、トレードセーフのトラストマークなどが有名。だが、正直なところ一般消費者への浸透度や認知度は低いと言わざるを得ない。

過去に日本商工会議所もオンラインマーク事業をJADMAと共同で始めたが、数年前に撤退している。消費者への認知が広がらず、会員企業への導入が進まなかったことなどが理由だ。

こうしたショップの認証マークが広がらない最も大きな理由は、事業者にとって目に見える効果が薄いためだろう。ネットショップ能力認定機構が開始する認証マークは、目に見える効果を事業者に提供できるか。資格制度を絡めたトラストマークへの取り組みを注視していきたい。

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