メルカリの流通総額は2480億円(17/6)、今期は「ZOZO」超え3000億円突破の見込み
メルカリが公開した有価証券報告書によると、フリマアプリ「メルカリ」を中心とした2017年6月期の流通総額は前期比74.6%増の2480億円だった。
流通総額は取引高の合計で、「メルカリ」「メルカリ カウル」「メルカリ メゾンズ」などを経由した取引高。米国の取扱高も含んでいる。
「メルカリ」は2013年にサービスをスタート。
- 2015年6月期 → 630億
- 2016年6月期 → 1420億円
- 2017年6月期 → 2480億円
と、すさまじい勢いで流通総額を拡大。今期の流通総額は2017年7月~2018年3月期(第3四半期累計)で2660億円と、2017年6月期の実績を突破。3000億円超えは確実と見られる。
なお、「ZOZOTOWN」などのスタートトゥデイの2018年3月期流通総額(商品取扱高)は、前期比27.6%増の2705億4300万円。BtoC、CtoCの違いはあるものの、「メルカリ」はアパレルを中心としたプラットフォームとして、「ZOZO」の流通総額を超える見通し。
「メルカリ」の2018年3月末時点における累計ダウンロード数は、日本が7100万ダウンロード、米国が3700万ダウンロード。
MAU(月間マンスリーアクティブユーザー)は2018年3月末時点で1030万人ユーザー。
2018年1月~2018年3月期(第3四半期)のメルカリ日本事業で、ジャンル別の流通総額の割合は1位がレディースで26.2%。2位がエンタメで18.0%。メンズが16.9%。家電・スマホ・カメラは7.8%、コスメ・美容が7.1%と続く。
2017年6月期の連結業績は、売上高は220億7100万円(前期比80.1%増)、営業損失は27億7500万円(前期は4200万円の営業損失)、経常損失は27億7900万円(同9700万円の経常損失)、純損失が42億700万円(同3億4800万円の純損失)。
メルカリ単体の売上高は212億5400万円(前期比73.4%増)、経常利益は44億6900万円(同37.0%増)、当期純損益は69億9000万円の赤字(前期は30億1100万円の黒字)。
3月末時点の同社の従業員数は652人で、平均年齢は30.3歳。平均勤続年数は1.3年で、平均年間給与は501万円(基準外賃金含む)。
メルカリは5月14日、東京証券取引所から上場承認を受けたと発表。6月19日に東証マザーズに株式を上場する。
2017年のフリマアプリ市場は4835億円
経済産業省が2018年4月にまとめた「電子商取引に関する市場調査」によると、フリマアプリの2017年における推定市場規模は前年比58.4%増の4835億円。CtoCアプリが本格的に利用され始めた2012年から5年で、市場規模は5000億円近くまで拡大した。
楽天が2017年12月期決算で公表した実績値では、CtoC事業の年間流通総額の規模は約1400億円(2017年12月度の流通総額から参照)という。
GMOペパボが運営するハンドメードマーケットアプリ「minne」の2017年の年間流通額は約102億だった。