Amazonで買う人はEC利用者の6割、アマゾンだけを使う人の割合も上昇中(14%)
コンサルティングや市場調査などを手がけるPwC Japanグループはこのほど、世界27か国のオンライン購買者を対象とした年次調査「世界の消費者意識調査2018」の日本語版を公表した。回答者の59%がAmazon(中国では、Amazonに近い事業形態の大手EC事業者)で買い物をしているという。
「Amazonで買物をしますか」という質問に対し、買い物をすると答えた割合は59%。2017年調査と比べて3ポイント上昇した。中国の回答者については「JD.com」「JD Plus」「Tmall」に置き換えて質問している(回答者数:2018年は2万2480人、2017年は2万4471人)。
Amazonでの買い物が、自身の購買行動にどのような影響を与えているか質問した。その結果、「価格をAmazonで調べる」は41%、「商品検索をAmazonから始める」は36%、「Amazonのレビューを確認する」は33%、「小売店での購入が減った」は27%、「他のECサイトでの購入が減った」は16%だった。
「購入はAmazonのみで行う」と回答した割合は14%。2017年調査より4ポイント上昇している(回答者数:2018年は1万3234人、2017年は1万3675人)。
米アマゾンの前期(2017年12月期決算)の連結売上高は、前年比30.7%増の1778億6600万ドル。オンラインストア売上は同20%増の1083億5500万ドル、第三者販売サービス売上(第三者が販売するサービスに関する手数料売上など)は同41%増の318億8000万ドルだった。日本事業の売上高は同10.2%増の119億700万ドル。
PwC「世界消費者意識調査」について
2010年から毎年1回、世界の消費者を対象に購買行動を追跡し、小売業の将来に関する世界規模の調査結果を発表してきた。今回から名称を「世界の消費者意識調査(Global Consumer Insights Survey)」に変更。調査方法は従来と同じ。
- 調査地域:27カ国(カナダ、米国、ブラジル、アイルランド、オランダ、英国、ベルギー、フランス、ドイツ、スペイン、スウェーデン、ポーランド、ハンガリー、イタリア、ロシア、南アフリカ、エジプト、サウジアラビア、中国、日本、フィリピン、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、オーストラリア)
- 調査対象:2万2481人(日本の回答者は1009人)のオンライン購買者から回答を得た。回答者の年齢は、各国の人口分布に合わせて調整している