Digital Commerce 360 2019/2/14 13:00

効果的なSEOを行えば、大量の商品が並ぶAmazon(アマゾン)内で目立つことができます。消費者に誤解を与えない完璧なキーワードを使い、役に立つ商品説明を掲載し、モバイルに最適化していれば、長い目で見てアマゾンで成功を収める可能性が高くなります。

約半数の消費者が商品検索を最初にアマゾンで行うことは、周知の事実でしょう。アマゾンが強い理由は、アルゴリズムによって消費者に関連性の高い商品リストが確実に表示されるため、購入率も売り上げも高くなるからです。

ネット通販利用者の58%はアマゾンで検索をはじめる
消費者がオンライン上で商品検索をスタートするサイト
・アマゾン:58%
・検索エンジン:20%
・各社ECサイト:18%
・その他:4%
(編注:Market Track社の資料を編集部がキャプチャして追加)
https://markettrack.com/digital-shelf

オンライン小売事業界を席巻するアマゾンには、成功のチャンスが眠っています。SEO戦略は、アマゾンのマーケットプレイス内で死活問題です。マージンが厳しいアマゾンで、有料検索広告のみを行っても効果は十分ではありません。

消費者が「選択のパラドックス」を突きつけられている今、販売者は自然に目立つことができる戦略を立てる必要があります。アマゾンはアルゴリズムによって、SEOが強い商品を表示します。期待通りのページランキングではない場合は、アプローチ方法を変更する必要があるでしょう。そのためには、以下のベストプラクティスを参考にしてください。

アマゾンのSEO戦略1:キーワードが鍵

SEOで最も重要なのは、大切なキーワードを全面に出した、わかりやすいタイトルをつけることです。商品タイトルを見れば、どんな商品で、誰が生産しているかに加え、重要な特徴がわかるようにしなければいけません。

たとえば、自然派シャンプーのブランドの16オンスのオーガニックシャンプーのタイトルは以下のようになるでしょう。

自然派ヘアケアブランド:オーガニックシャンプー、16オンス、アルガンオイル、サルフェートフリー、高保湿

タイトルを考える際、消費者は人間であることを忘れないようにしてください。アルゴリズムに引っかかるキーワードを含む必要がありますが、読む人が理解できなければ意味がありません。1つのタイトルに情報を詰め込みすぎると混乱を招くため、コンマや区切りを入れて読みやすくすることが大切です。

入れたいキーワードが1つのタイトルや説明文に収まり切らない時、「Product listing」(編注:Amazonセラーセントラルの商品カテゴリ設定メニュー)のバックエンドに入れることが可能です。Seller Centralのアカウントにログインして、ターゲットオーディエンス、サブジェクトマター、検索ワードなど、5つの別々のセクションにキーワードを入力します。

消費者には見えませんが、アルゴリズムには引っかかる可能性が高くなります。フロント画面に表示するほど重要ではないキーワードながら、商品に関連のあるキーワードを埋め込むのに重宝します。

また、商品によっては複数の用途がある場合があります。たとえば、ベビーパウダーは洋服のシミ取りにも使えるため、バックエンドには「油性洗浄剤」や「シミ取り」などのワードを入れます。Seller Centralのそれぞれのキーワードセクションには200ワードまで入力可能なので、活用してください。

商品のキーワードを考える際、最も重要なのは商品について誤解を与えないことです。誤解があると悪いレビューにつながるだけでなく、アマゾンでの販売を禁止される可能性もあります。「空気注入式プール用巨大おもちゃ」と記載するのであれば、本当に大きな商品である必要があるのです。

アマゾンのSEO戦略2:充実した商品説明は長期的に有効

商品説明を書く時は、重要度の高いものから記載しましょう。最も大切な情報は最初に入れ、強いキーワードも冒頭に持ってきます。強いキーワードが入った商品説明はアルゴリズムで引っかかりやすいですが、わかりやすさも忘れないでください。

説明文は意味が通じなければいけません。商品の使用方法、どんな感触で、どのような働きがあるのかを説明しましょう。これらは特にアパレルやリネンなど、通常は消費者が店舗で確認する商品説明をする際に重要です。

もう1つ重要なのは、主な特徴を記載する欄です。短く簡潔な文章の中で、商品の良さを知ってもらうチャンスです。商品説明と同様、重要度の高いものから記載しましょう。キーワードを箇条書きにして、一文を短くします。区切りは気にしなくても大丈夫ですが、読みやすい文にしてください。

アマゾン利用者の多くがモバイルに移行していること考えると、モバイルに対応した説明や箇条書き文章が必要になるでしょう。長い説明文はモバイルでは読めないため、一番大切な情報はすべてのセクションの一番上に記載しましょう。

アマゾンのSEO戦略3:見た目が極めて重要

何事も見た目が重要ですが、商品のリスティングも同じです。アマゾンでは商品画像を少なくとも1枚は掲載しなくてはいけません。メインの商品写真は、アマゾンの基準に沿って、白い背景で、1000ピクセル以上の画像が求められます。

商品掲載に必要な画像は1枚ですが、写真を複数枚掲載することで、商品の理解を深めてもらい、競合から抜きん出ることが可能です。商品の細部がわかるズーム可能な写真や、実際に商品を使用している風景の写真が効果的です。画像内で商品の大きさは80%-85%にしましょう。商品の使用方法を説明した動画も消費者にアピールするツールになります。

アマゾンで販売する際、SEOに新しいアプローチ方法をいくつか追加すれば、競合に比べて目立つことが可能です。誤解を与えない完璧なキーワードを使い、充実した商品説明を展開し、モバイルエクスペリエンスに最適化していれば、長期的にアマゾンで大きな成功を収める可能性が高くなるのです。

この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

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