【SDGs調査】消費で重視するのは「値段」「品質」「機能」。「エシカル消費」重視の関連回答は3割未満
楽天インサイトがインターネットで実施した「SDGsに関する調査」によると、日々の買い物で「消費において重視する点」を聞いたところ、上位は「値段」(77.3%)、「品質」(66.3%)、「機能」(54.4%)だった。
「生産地」(27.3%)、「環境に配慮していること」(17.6%)、「生産・運営している企業」(14.7%)、「生産者や生産過程がみえること」(12.4%)など、「エシカル消費」にあてはまる点を重視する回答は3割未満にとどまった。
「エシカル消費」として具体的に提示した行動について、経験の有無を聞いたところ「したことがない」と答えた人は27.5%。72.5%は何らかの経験があるという。
「エシカル消費」の中で最も経験率が高かったのは「地産地消の商品を買う」(38.4%)。「在庫消費・賞味期限切れ(に近い)商品を買う」(28.3%)、「ふるさと納税で事業者を応援する」(24.5%)が続いた。
「エシカル消費」の「行動をしたことがない」と答えた人に、その理由を聞いたところ最も多かった回答は「よくわからないから」(65.8%)だった。次いで「『エシカル消費』がどのようなものか知らなかったから」(18.5%)が多く、「エシカル消費」自体の認知、具体的な行動についての理解が十分に浸透していない様子が浮かび上がった。
サステナビリティに関連するキーワードの認知について、「SDGs」の認知計(「よく知っている」と「聞いたことがある」の合計数)は50.7%。提示したキーワードの中で最も認知度が高かったのは「ふるさと納税」(96.7%)だった。他は「気候変動」(86.0%)、「フードロス(食品ロス)」(85.0%)、「クリーンエネルギー」(83.0%)、「ジェンダー平等」(70.0%)、「2050年二酸化炭素排出実質ゼロ」(68.8%)の順で続き、いずれも「SDGs」より認知度が高かった。
「SDGs」の17個の目標への関心を聞いたところ、関心度合いが最も高かった項目は「3. すべての人に健康と福祉を」(52.1%)。次いで「1. 貧困をなくそう」(50.3%)、「11. 住み続けられるまちづくりを」(47.9%)、「6. 安全な水とトイレを世界中に」(46.5%)、「4. 質の高い教育をみんなに」(46.0%)だった。
調査概要
- 調査エリア:全国
- 調査対象者:20歳~69歳の男女(人口構成比)
- 回収サンプル数:1000サンプル
- 調査期間:2020年12月22~23日