ネット関連ベンチャーのプレイドが開発したウェブ接客ツール「KARTE(カルテ)」が通販実施企業から注目を集めている。

消費者を通販サイトに呼び込んでも、誰が訪問したのか把握できなかったり、会員登録や買い上げといったコンバージョンにつながらないなどの課題を抱えるサイト運営者が多いことを受け、同社は訪問者一人ひとりの特徴をリアルタイムに解析することで顧客特性ごとに適切なアクションを実行できるツールとして「カルテ」を開発した。

すでに、TSIホールディングス傘下のTSIECストラテジーが運営する通販サイト「ミックスドットトウキョウ」や、ファッションEC専業のコードシェアが手がける「フィフス」など複数の通販サイトが先行導入しているが、来年1月末~2月をメドに正式リリースを行う予定だ。

同社によると、従来のマーケティングは顧客情報や購入情報など過去の限定的なデータを分析していたが、「カルテ」は“今”の閲覧状況などを顧客単位で整理でき、サイト上の動きに合わせて提案内容を瞬時に変えられるという。

「カルテ」はすべての顧客に一律の情報を見せて選んでもらうカタログ型ECから、「顧客一人ひとりに合わせた接客型ECへ進化させるサービス」(写真=倉橋健太CEO)とし、中小のEC事業者でもデータを使いこなせるようになるという。

プレイドの倉橋健太CEO
プレイドの倉橋健太CEO

サービスの導入はサイトに数行のコードを埋め込むだけで、新客開拓やリピーター獲得、離脱防止といったサイト運営者にとって重要なアクションをテンプレート化。導入後は使いたい施策を選ぶだけで効果的な接客ができるとする。

具体的なアクションとしては、特定のセグメントにサイト上で割引クーポンなどの特典や人気商品の情報、会員ランクのお知らせなどをポップアップ表示したり、メルマガ配信する。実装はこれからだが、購入を迷っている訪問者にチャット機能でサポートしたり、アンケートをとるなどの機能も追加する計画だ。また、新規ユーザーと既存客でサイトを書き換えたり、特定ユーザーにしかページを見せない機能や、ユーザーによってリンク先を変えることもできるようにする。

ある先行導入先の事例では、新規会員登録を行うと10%オフで買い物ができるクーポンを発行するアクションを実行したところ、従来は約0.4%だった会員登録率が、「カルテ」で対象ユーザーとタイミングを制御して提案したところ最大0.7%となり、新規獲得効率が80%高まったという。同社では正式リリースに向けこうしたマーケティングの勝ちパターンを蓄積。各種施策の精度を高めていく。

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