ビジネスでの生成AI活用は「文章要約」「情報収集」「メール文章作成」が上位。職場でのルールや規則「ある」は83.3%
MMDLaboが運営するMMD研究所が実施した「生成AIのビジネス活用に関する調査」によると、ビジネスにおける生成AIの活用経験上位は「文章要約」「情報収集」「メール文章作成」「翻訳」だった。調査対象はビジネスでの生成AI活用経験者402人。期間は2024年4月24日~4月26日。
ビジネスにおける生成AI活用経験、トップは「文章要約」
調査対象者にビジネスにおける生成AIの活用経験について聞いたところ、「活用したことがある」と回答したのは「文章要約」(60.4%)が最多。次いで「情報収集」(60.2%)「メール文章作成」「翻訳」(それぞれ59.7%)だった。
活用目的は「業務効率向上」「作成物の精度向上」が上位
ビジネスで生成AIを活用する目的では、「業務効率の向上」(56.5%)が最も多く、次いで「作成物の精度向上」(41.0%)「人件費などのコスト削減」(29.9%)だった。
職場の活用推進度、10点満点中「5点」が最多
生成AIに関する職場の活用推進度と自身の職場での活用度について聞いたところ、職場での活用推進度は10点満点中「5点」が13.4%で最も多く、「8点」が13.2%、「7点」「9点」がともに11.2%で続いた。
自身の職場での活用度は10点満点中「8点」が16.2%が最多。次いで「7点」が13.2%、「5点」が11.9%だった。
70.6%が「生成AI活用で業務効率が向上した」
ビジネスにおける生成AI活用での業務効率について聞いたところ、「上がった」(23.6%)と「やや上がった」(47.0%)と合わせて、70.6%が「業務効率が上がった」と回答した。
約半数が「生成AI活用に依存している」と回答
ビジネスにおける生成AI活用への依存度については、56.0%が「依存している」と回答した(「依存している」(16.4%)と「やや依存している」(39.6%)の合算割合)。
職場での生成AI活用のルール・規則、「ある」は83.3%
生成AI活用における職場でのルールや規則の有無を聞いたところ、83.3%が「ルールや規則がある」と回答した。
最も多いルール・規則は「顧客や従業員の個人情報を入力しない」
生成AI活用における職場でのルールや規則の内容について、最多は「顧客や従業員の個人情報を入力しない」(39.7%)で、「データに偏りがないようにする」(38.8%)「会社の機密情報を入力しない」(38.5%)と続いた。
生成AIがビジネス活用される際の法規制、95.0%が「必要性を感じる」
今後日本で生成AIがビジネス活用されていく際の法規制の必要性を聞いたところ、「必要だと思う」(50.2%)と「やや必要だと思う」(44.8%)を合わせて、95.0%が「必要だと思う」と回答した。
調査実施概要
- 調査タイトル:「生成AIのビジネス活用に関する調査」
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2024年4月24日~4月26日
- 調査対象:ビジネスでの生成AI活用経験者
- 有効回答:402人
- 設問数:8問