鳥栖 剛[執筆] 6/17 9:00

消費者庁は6月14日、2023年度の「消費者白書」を公開した。あわせて「消費者意識基本調査」結果も明らかにした。

オンラインCtoC取引の利用実態についても調査しており、フリマアプリやオークションサイトなどの利用経験は約6割、出品経験は4割弱に上ることがわかった。また、オンラインCtoC取引におけるトラブル遭遇率はECモールより低く、実店舗よりも高いという傾向だった。

「消費者意識基本調査」は2023年11月1日~15日の期間で、全国の15歳以上の男女1万人を対象にWebと郵送でアンケート調査を実施。5544人から有効回答を得た。調査では「生活全般における意識や行動」「情報の利用に関する意識や行動」「デジタルプラットフォームでの商品・サービスの利用」「消費生活における意識や行動」「消費者事故・トラブル」について聞いた。

「デジタルプラットフォームでの商品・サービスの利用」分野でオンラインCtoC取引に関する実態を調査。「デジタルプラットフォーム上のサービスを利用したことがある」と答えた人を対象に「フリマサイト(アプリ)やオークションサイト」の利用経験を聞いた。その結果、59.3%が「利用したことがある」と回答。フリマアプリなどの利用経験者に出品経験について聞いたところ、「利用したことがあり出品したことがある」の回答は36.7%となった。

消費者庁は6月14日、2023年度の「消費者白書」を公開した。あわせて「消費者意識基本調査」結果も明らかにした
フリマなどの利用・出品経験(画像は消費者庁の「消費者白書」より編集部がキャプチャ)

年齢別の傾向では、20代~30代でフリマアプリなどの利用経験ありの割合が約7割、「利用したことがあり出品したことがある」との回答が約5割にのぼった。

調査では、フリマアプリなどでのトラブル経験についても聞いた。過去1年間にフリマアプリなどでの商品購入経験者に「トラブルに遭ったことがあるか」とたずねたところ、トラブルを経験したと回答したのは18.7%となった。

なお、オンラインモールで過去1年にトラブルにあった割合は31.2%、実店舗の場合は7.6%だった。オンラインCtoC取り引きにおけるトラブルはオンラインモールより低く、実店舗より高い傾向にあることもわかった。

消費者庁は6月14日、2023年度の「消費者白書」を公開した。あわせて「消費者意識基本調査」結果も明らかにした
トラブル経験について(画像は消費者庁の「消費者白書」より編集部がキャプチャ)
この記事が役に立ったらシェア!
これは広告です

ネットショップ担当者フォーラムを応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]

[ゴールドスポンサー]
ecbeing.
[スポンサー]