しまむらのEC売上が100億円を突破、2025年2月期は129億円、2027年2月期は180億円を計画
しまむらグループの2025年2月期におけるEC売上高は、前期比79.0%増の129億円で100億円の大台を突破した。2027年2月期にはEC売上高180億円達成をめざす。
EC化率は0.9ポイント増の2.0%に
2025年2月期のEC業績について、各事業の売上内訳は「しまむら」が前期比67%増の89億円、「アベイル」が同148%増の21億円、「バースデイ」が同81%増の16億円、そのほかで3億円。オンラインストア限定企画による品ぞろえの拡大、人気商品の受注生産販売による効率の良い売上作り、実店舗が天候に左右されやすい時期でのECフェアの実施など、EC独自の販売手法を駆使し客数が大きく伸びたという。
全体のEC化率は前期比0.9ポイント増の2.0%。EC注文の店舗受取比率は83.7%とオープン当初から高い水準を維持、都内の店舗では実店舗とオンラインの相互送客が一層進んだという。

EC売上高は2027年2月期目標を前倒しで達成→売上目標180億円に変更
2027年までの中期経営計画として、最終年度となる2027年2月期のEC売上高110億円を目標に掲げていたが、計画を前倒しで達成。大幅達成に伴い中経の数値目標を変更した。2027年2月期のEC売上高目標を180億円に設定。今期から「しまむら」「アベイル」「バースデイ」などと別れているECサイトをモール化し、ECサービスの利便性の向上、BtoB向けサイトの新規立ち上げによる販売チャネルの拡大に取り組むという。

しまむらの中期経営計画では、EC限定企画商品の強化、OMO戦略の推進などを掲げている。会員情報の一元管理により店舗とECの相互利用を拡大。店舗とECの顧客管理システムとして、性別・年齢・購買履歴データの利用でレコメンドなどの販促に活用していく。
モール型運営への移行も計画している。2026年2月期中にしまむらグループとしてECサイトを一本化。同一カートで事業を横断して買い物できるモール型運営に移行する。その他では、EC注文への店舗在庫の引当システムの構築、店舗での支払いの実現、BtoB販売チャネルの開拓や海外市場の開拓を掲げている。