「尊厳を傷つけられることなく健康で安全に働ける環境を確保することが責務」。アダストリアが「カスタマーハラスメントに対する基本方針」を策定

アダストリアは顧客と従業員の安心・安全を確保することを最優先とし、他の顧客や従業員の安全を脅かす行為には毅然とした姿勢で対応する企業姿勢を明示している

大嶋 喜子[執筆]

4月8日 6:00

アダストリアは「カスタマーハラスメントに対する基本方針」を制定した。従業員1人ひとりが尊厳を傷つけられることなく、健康で安全に働ける環境を確保することを自社の責務としている。顧客と従業員の安心・安全の確保と信頼関係を構築しながら、より良い商品やサービスの提供をめざす。

アダストリアはカスタマーハラスメントに対する企業姿勢を明らかにしている
アダストリアはカスタマーハラスメントに対する企業姿勢を明らかにしている

アダストリアはカスタマーハラスメントへの対応として、顧客、従業員、アダストリアに対する暴力、暴言、誹謗中傷などの事実または行為を確認した場合、アダストリアが提供するサービスの利用を断る、または提供中のサービスを中止することがある――と自社の姿勢を発表している。

カスタマーハラスメントの対象となる顧客の行為の例は次の通り。

  • 暴力、暴言、脅迫、恐喝または威圧的な発言や行為
  • 侮辱、人格を否定するような発言や行為
  • 合理的な範囲を超えた要求や、社会通念上過剰なサービスの提供の要求
  • 長時間にわたる同じ内容の𠮟責(しっせき)などを繰り返す行為
  • かつて行われた行為や発言を繰り返す行為
  • ほかの顧客に著しい迷惑を及ぼす行為
  • 虚偽の情報提供
  • SNSやインターネット上における誹謗中傷行為
  • 法令の規定、公の秩序もしくは、善良の風俗に反する行為
  • 根拠や確証のない内容の流布(るふ)、偽計、威力により、アダストリアの信用を毀損(きそん)または業務を妨害する行為
  • その他、上記に相当する発言や行為

アダストリアは企業の姿勢を「顧客からの意見は、全社での継続的な改善活動に役立て、顧客へのサービスと品質の向上に取り組む」「顧客からの商品やサービスに対する不満や指摘を真摯(しんし)に受け止め、社内で共有し原因の調査を行い、再発防止に努める」「顧客と従業員の安心・安全を確保することを最優先に、ほかの顧客や従業員の安全を脅かす行為には毅然(きぜん)とした姿勢で対応し、状況に応じ各専門機関との連携体制をとり組織的対応を行う」と掲げている。

アダストリアは自社の方針に基づき、企業としての姿勢を明確にする。カスタマーハラスメント防止に関する啓発や教育なども行う。

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