鳥栖 剛[執筆] 4/14 6:00

CARTA HOLDINGSと市場調査やコンサルティングを手がけるシード・プランニングの子会社デジタルインファクトが共同で実施したリテールメディア広告市場に関する調査によると、リテールメディア広告市場は2024年に前年比25%増の4692億円と予想。さらに需要は拡大し、2028年には2024年比約2.3倍の1兆845億円規模に拡大すると予測した。

リテールメディア広告市場は2028年に1兆円突破、2024年比で約2倍に成長すると予測
リテールメディア広告市場は2028年に1兆円規模へ

2024年の市場規模の内訳は、EC事業者が4142億円、店舗事業者が550億円と推計した。リテールメディアの需要が高い水準で増加。大手店舗事業者において、リテールメディアビジネスを開始する環境整備が進み、業界全体においてリテールメディアビジネスへの取り組みが大きく前進し、市場の成長につながったという。

また、EC事業者や店舗事業者のリテールメディアビジネスを支援する広告事業者が、リテールメディアネットワークを形成。店舗事業者の広告収益化に寄与し、市場の成長をけん引しつつあるとも指摘した。

調査では店舗事業者におけるリテールメディア広告市場については2028年には2024年比約3.2倍の1750億円に達すると予測している。

リテールメディア広告市場は2028年に1兆円突破、2024年比で約2倍に成長すると予測
店舗事業者におけるリテールメディア広告市場は4年で3倍超へ

デジタル広告は、店舗事業者と取引関係を持つメーカー企業からの好調な広告出稿により、アプリ向けの純広告(クーポンを含む)やECサイトでの検索連動型広告の需要が大きく増加しているという。

デジタルサイネージは、ビジネス環境の整備に向け投資を計る店舗事業者と、投資に慎重なスタンスを取る店舗事業者とに分かれる。デジタルサイネージに対する広告主からの高い期待が持たれるなか、精度の高いターゲティングや広告効果測定手法など、業界全体としての環境整備が進められることが期待されるとした。

調査概要

  • 調査主体:株式会社CARTA HOLDINGS
  • 調査時期:2024年9月から 2024年12月
  • 調査方法:広告業界・小売業界関係者へのヒアリング、調査主体ならびに調査機関が保有するデータ、公開情報の収集
  • 調査対象:リテールメディア広告市場
  • 調査機関:株式会社 デジタルインファクト
     
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