「楽天市場」で選ばれる店舗名のつけ方とは? 「何を売っているのか」すぐ判断できる+自社ラインアップから最適なネーミングを

『楽天市場 最強攻略ガイド ~売れるネットショップの新常識、ECの達人が教えます~』の一部を抜粋して紹介する連載1回目は、「理想の店舗名のつけ方」についてのお話です。
「楽天市場」を攻略するポイントをまとめた過去記事は、以下をクリックしてください。
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売上が伸びる「店舗名」と「 商品名」とは
覚えられない店舗名=永遠に知らないお店
楽天市場のネットショップ運営で、絶対にやってはいけないのは「お客に店舗の名前を忘れられること」である。
たとえば、楽天市場でコーヒー豆を購入した場合、お客が「美味しかった」と思ってくれても、「楽天市場で買った」という記憶しか残っていなければ、次は別の店舗で購入されることになってしまう。
また、知人にコーヒーを飲んでもらった時に、「このコーヒー、どこで買ったの?」と聞かれても、店舗名が即答できなければ、口コミで購入してもらう機会も失うことになる。
もちろん、購入履歴を追いかければ、同じ店舗で購入することは可能だ。しかし、楽天市場にアクセスした段階で「ほかの店舗も見てみよう」と目移りされてしまったら、購入履歴を追いかける前に、ほかのネットショップに浮気されてしまうことにもなりかねない。
家具やインテリアなどの非リピート商品の場合、知人に商品を勧める時や、類似商品を購入する時など、店舗名を忘れられてしまうことは、大きな機会損失になる。
「お客に店舗の名前を忘れられること」は、「知らないお店」と同じ扱いになり、集客に再びコストが発生することになる。ゼロからお客との関係性を構築しなくてはいけなくなるので、販促費としても大きな損失になってしまうのである。
楽天市場で売上につながる理想の店舗名のつけ方とは
ネットショップを構築する際、最初にやらなくてはいけないことは、何の商品を売っているのかひと言でわかる店舗名をつけることである。楽天市場の店舗名は「全角16文字」と決められており、その文字数内で店舗名を考える必要がある。
たとえば、チョコレートを販売する店舗であれば、
「横浜チョコレート」
「チョコレートカフェ」
「チョコレート工房」
など、“チョコレート”がショップ名に入ったほうが、文字が目に入った瞬間に、何を売っている店舗なのかすぐに判断することができる。
また、店舗名に含まれているキーワードは、楽天市場の検索対象にもなり、すべての商品ページがヒットする施策にもなる。つまり、販売している商品がわかるキーワードを店舗名に挿入することは、楽天市場内のSEO対策にもつながり、集客効果を高めるうえでも重要なマーケティング戦略になるのだ。
ただし、店舗名に検索キーワードを入れてしまうと、そのキーワードで検索した際に、ほかに取り扱っている商品もヒットしてしまうこともリスクとして理解しておく必要がある。
たとえば、先ほど事例として紹介した、チョコレートを扱っているネットショップが「チョコレート工房」という店舗名をつけたとしよう。仮に、その店舗がパンケーキを販売していたら、「チョコレート」の検索結果にパンケーキが出てきてしまうことになってしまう。
その逆で、「パンケーキ」と検索してもなかなか検索結果に出てこなくなり、お客が探しにくい事態にもなってしまう。
ネットショップの名前をつける際は、検索にヒットさせたいキーワードを考えるだけではなく、ほかの商品のラインナップも意識しながら、最適なネーミングをつけることが求められる。
この記事は『楽天市場 最強攻略ガイド ~売れるネットショップの新常識、ECの達人が教えます~』(技術評論社刊)の一部を編集し、公開しているものです。
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