森野 誠之 2016/4/26 8:00

今週の要チェックはEC全般です。なんでもかんでもネットに集約する流れが終わって(というか飽和して)リアルに逆流しています。ネットだけ使うユーザー、電話を使いたいユーザー、アプリを使いたいユーザー、それぞれに合わせた対応をしていきましょう。

※記事の難易度を、低い難易度低から高い難易度高まで、3段階で示しています。

EC全般

  • 通販・ECサイトは筋トレと同じ。正しく手間をかければ売上はあがります | ARMADOR
    https://armador.co.jp/blog/pumpup/

    通販サイトの初期段階では「お金」か「手間」をかける。基本的にはこれしかないと思います。お金は広告。手間はSNSやブログで地道に魅力を伝え続ける。そう捉えてもらうと分かりやすいかなと。

    これはまさにその通りですね。楽をして売れるわけはないですし、ネット上は競合しかいないので、お客さんに知ってもらって仲良くなるしかありません。楽天とYahoo!ショッピングのスタートは以下の記事を参考にしてください。

    • 【鉄則】モールで月商100万円を目指すために行うべきこと(前編) ─ 楽天・Yahoo!ショッピングの基本運用ステップと顧客認知獲得 | eコマースコンバージョンラボ
      http://ecclab.empowershop.co.jp/archives/5585
  • 「ジャパネットたかた」放送の売上全額を寄付 高田明元社長が約100日ぶり復活(熊本地震) | HUFFINGTON POST
    http://www.huffingtonpost.jp/2016/04/21/japanet-takata-akira-kumamoto_n_9746476.html

    通販会社ジャパネットたかた(本社・長崎県佐世保市)の高田明元社長が4月21日、約100日ぶりに同社のテレビショッピングに再登板した。同日の番組で取り上げた商品の売り上げの全額を被災地へ寄付するという。

    ジャパネットたかたは決断も早いですし、そこまでするの? ということも多いですよね。今回も引退した高田元社長が出演して売上は全額寄付。さすがです。これ以外でも九州に縁のある企業はこうした動きが活発です。

  • リアル小売の逆襲が始まる。オムニチャネル推進で720万円のダイヤを売るコメ兵の戦略 | MarkeZine
    http://markezine.jp/article/detail/24242?mode=print

  • 「カタログをウェブにリプレースする、は完璧に間違いでした」ディノス・セシール石川さんインタビュー | ECzine
    http://eczine.jp/article/detail/3004

    現在は、昔では考えられなかったような便利なツールが安価で利用できます。それを小売業で活用できれば、今まで不可能だったことができるようになる。そうなると、実際の商品を持っている小売業は絶対に強い。接客、テクノロジー問わず、顧客満足度が上がるならどんどんやればいいと考えています。 
    ─株式会社コメ兵 IT事業部長 藤原 義昭 氏

    カタログを送っているユーザーのうち、コンバージョンレートが最も悪い2%以下のリストには、送るのをやめる。なぜなら、2%はウェブで取り戻せるから、といった判断でばっさりカットしてしまうと、失敗すると思います。理由は、お客様のことを考えていないからです。お客様がカタログを見て、電話で注文するのが心地いいのなら、それでいいんです。 
    ─ディノス・セシール株式会社 経営企画本部 CECO 石川 森生 氏

    買いたい人が買いたい時に買える場所を提供することがオムニチャネルですよね。そして裏側ではデータでつないで接客レベルもそろえる。リアルの接点を持っているショップはリアルの良さを消さないようにしたいところです。こちらの調査にもあるように、そもそもネットを使わない人だっているわけですから。

  • スタートトゥデイとLINEが共同展開のビーコンタグを数千店舗が導入へ | WWD JAPAN.COM
    https://www.wwdjapan.com/fashion/2016/04/18/00020327.html

    店舗を訪れたお客が、服に付いているビーコンタグのボタンを押すと、商品情報などがLINEを通じてお客のスマホに届く仕組み。導入店舗はスタートトゥデイと共同で、LINEを通じて、ボタンを押したお客のアカウント情報や服の好みなどを分析し、販売につなげる。

    上記に関連した記事です。そのうちこれも当たり前になると考えると次の手は……。

配送関連

  • アマゾン、全品送料無料中止の理由。ヨドバシカメラなど他社の動向は? | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/2890

    要はアマゾンは今後、新規顧客の獲得よりも、今の顧客に対して手厚いサービスを行っていくことで利益を生まない非優良客の転換率が下がっても優良客の客単価を上げにいく狙いのようだ。

    価格の安いところを探して浮気をするユーザーは恩恵を受けられなくなる、という流れかもしれません。選んでいるつもりがいつの間にか選ばれているのかもしれませんよ。

リスティング広告関連

  • 【2016年版】今日から始めるGoogle アドワーズ ショッピング広告、スタートアップガイド | アナグラム株式会社
    https://anagrams.jp/blog/startup-guide-of-product-listing-ads/

    今から始める人は必読ですが、かなりのボリュームなので腰を据えて時間をかけて読んでみてください。ショッピング広告は必須の広告になってきますので読んで損はありませんから。

SNS関連

  • 【体験レポ】Facebookメッセンジャーでお買い物できる「ショッピングBot」を試してみた | Shopping Tribe
    http://shopping-tribe.com/report/28262/

    両方ともランダムな質問に対しては人間が対応してくれます。米国はチャットによるサポートが普及しているので、人間の対応は従来のリソースで対応可能なのかもしれません。Bot単体でものを売るというよりは「Operator」のように、Botと人間のハイブリッドで運用しつつ、Botが学習するのを待つ形になるんだと思いました。

    まだまだこれからといったようですが、買い物でなくても問い合わせ対応に使えるかもしれませんし、返品対応などにも使えるかもしれませんよね。Webサイト上のよくある質問がBotになる日が来るかも。

売上アップのヒント

  • 取材したくなるリリースの特徴はなんですか?朝日新聞出版「dot.(ドット)」に聞きました | ネットPR.JP
    http://netpr.jp/interview/20229/

    記事に取り上げられやすいリリースの書き方のポイントを以下にまとめます。

    1. タイトルで読んでもらえるのは三十数文字ぐらいまで。短く、わかりやすく
    2. 一斉送信リリースのタイトルは、「何だろう?」と思わせる書き方も有効
    3. 季節や時流のキーワードと掛け合わせて話題性をつくる
    4. 調査リリースは社会性、客観性のあるデータを提供
    5. 開発秘話や開発者情報をひと言添える
    6. リリースの訴求ポイントを絞り、情報を盛り込みすぎない
    7. 市場や業界動向、海外事情も織り交ぜるとニュース性が高まりやすい
    8. ベンチャーや中小企業は経営者の人柄がニュースになることも
    9. メディアの特性に合わせてリリースを2、3パターン書き分ける

    リリースも手間をかけないといけないということですね。メディアの担当者に向けた贈り物だと考えれば内容も考えやすいと思います。お金がないけどネタはあるショップさんはチャレンジしてみてください。こちらの記事も参考に。

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