仲庭 拓也 2016/5/19 7:00

「新商品は何個売れるかわからないから、仕入数は少なくする」「商品を再販売開始したが、仕入数よりも販売数が大きく、売り切れになってしまった」。商品の仕入数を決めるのが難しく、特に新商品の仕入数を決定することができないという声をよく聞きます。しかしながら、新商品や再販商品の「在庫切れがなく、在庫が余らない適切な仕入れ」ができる方法があります。それが今回紹介する「仕入数最適化」です。

過去の販売データを把握することで「センス」は身に付けられる

商品を見ただけで仕入数がわかるためには、商品の価値がわかる「センス」が必要です。では、どうすれば「センス」は身に付けられるのでしょうか。また、「センス」はだれでも身に付けられるものなのでしょうか。

ずばり、商品仕入の「センス」は、身に付けることが可能です。

商品仕入の「センス」を分解していくと、「商品の価値がわかる」→「商品が売れるかどうかを判断できる」→「商品が何個売れるかわかる」→「れる商品の個数がSKU単位でわかる」となります。

そして、「センス」は、過去にどのような商品が、どれだけ売れるのかを徹底的に把握することで身に付けることが可能です

つまり、過去の販売状況をしっかり把握することができれば、商品の仕入数を決定することが容易にできます。かつ、仕入商品選定のセンスも上げることが可能。商品の売り上げを伸ばすことができるということです。

具体的な仕入れ数の決め方

商品の仕入数は以下の順で決定します。

A. 年間の予算→B. 月ごとの予算→C. 商品カテゴリごとの予算→D. 商品ごとの予算→E. 商品SKUごとの予算

A. 年間の予算

過去2年間の売上・売上トレンドを確認して、今期の売上を設定する。

B. 月ごとの予算

過去2年間の月ごとの売上比率を確認して、Aで求めた予算と掛け合わせることで月ごとの予算を決定する。

C. 商品カテゴリごとの予算

過去2年間の月ごとに商品カテゴリの売上・売上比率を確認して、Bで求めた予算と掛け合わせることで商品カテゴリごとの予算を決定する

D. 商品ごとの予算

商品ごとの予算は、以下を確認した後、Cをもとに決定する。

  • 販売実績から商品カテゴリごとに最大仕入数、最小仕入数、平均仕入数を確認する。
  • 仕入検討を行っている同商品、または、類似商品の販売実績を確認する。

E. 商品SKUごとの予算

仕入検討を行っている同商品、または、類似商品の販売実績から、販売サイズ比率、販売カラー比率を確認する。SKUごとの仕入数は、Dで求めた仕入予算に、販売サイズ比率、販売カラー比率を掛けて求めることができる

商品仕入数を適切にすることができれば、在庫切れによる販売機会損失、また、在庫過多による資産効率低下・管理のムダをなくすことができます。

商品ページを見て、商品SKUの在庫切れが発生している場合は、広告や販促を実施して売上を上げる前に、商品仕入数の最適化を行っていきましょう。

なお、上記では簡単に「センス」の身に付け方について記載しておりますが、この「センス」をさらに高めるための方法、また、仕入・在庫管理最適化についてさらに知りたい場合は、お気軽にご相談ください。

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今回のまとめ

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