Amazonが「置き配」の標準配送方法をめざす実証実験を実施へ

岐阜県多治見市において10月から11月、Amazonで購入された商品の届け先が多治見市内の住所となる顧客に対し、在宅・不在を問わず指定の場所に商品を届ける

石居 岳

2019年9月18日 9:00

アマゾンジャパンは9月11日、「置き配指定サービス」の標準配送方法をめざす実証実験を開始すると発表した。

岐阜県多治見市において10月から11月、Amazonで購入された商品の届け先が多治見市内の住所となる顧客に対し、在宅・不在を問わず指定の場所に商品を届ける。配送オプションである「置き配指定サービス」の利便性や効果を検証し、サービス向上をめざす。

実証実験では、配送効率の変化(再配達率など)、毀損や紛失のデータ、対面での商品の受け取りを選択した方などに関するデータの集計を行い、実証実験期間の前後で顧客への調査を実施する予定。実験期間中でも、置き配を希望しない顧客には対面での受け取りに対応する。

実証実験の調査結果は、アマゾンがさらに利便性を向上させ、注文商品を安全に届けるための貴重な情報として役立てる。

顧客は、「配送ボックス」「玄関」「ガスメーター」「ガレージ」「自転車の荷物かご」「ビルの受付係」など、置き配を希望する場所をリストから選べる。置き配が完了すると、配達したドライバーは専用のタブレットを使って商品を配達した場所の写真を撮影する。

アマゾンジャパンの「置き配指定サービス」
「置き配指定サービス」で配送きる場所について(画像は「Amazon.co.jp」から編集部がキャプチャ)

顧客は配達完了のメール、またはアマゾンの配達状況確認ページで配達の状況を確認できる。天候やその他の状況により、顧客が指定した場所への配達が困難な場合は、顧客に連絡を取り、都合のいい他の配達方法を相談する。

アマゾンは2019年6月に「置き配指定サービス」の実施エリアを拡大。現在東京23区、名古屋市内、大阪市内などの都市部でサービスを提供している。

「置き配指定サービス」は、デリバリープロバイダーを中心とした配送パートナーによって商品が配達されるエリア内で、商品注文時に配送オプションとして置き配が表示された顧客に限り利用できる。

サインなしで商品が受け取れ、従来のような不在配達票の確認や再配達の時間指定など、受け取る側の負担も軽減することが可能となる。「置き配指定サービス」もこれまでの補償と同様に、顧客から状況をうかがい、商品の再送や返品、交換に対応する。

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