石居 岳 2021/8/10 9:00

Zホールディングスの2021年4-6月期(第1四半期)におけるEコマース取扱高は、前年同期比15.5%増の8172億円だった。

Eコマース取扱高のうち物販系は6908億円で同5.7%増。ショッピング事業の取扱高は同0.4%増の3808億円。リユース事業の取扱高は同13.1%増の2283億円だった。「ヤフオク!」の客単価向上や、「PayPayフリマ」の堅調な拡大で2ケタ成長を達成した。

ヤフーなどを傘下に抱えるZホールディングスの2021年4-6月期(第1四半期)におけるEコマース取扱高などについて
Eコマース取扱高について(画像はZHDのIR資料から編集部がキャプチャ)

ZホールディングスのBtoCコミュニケーションインフラとして、「LINE公式アカウン」を全面的に導入。ショッピング事業の出店者への導入を進めており、7月28日時点で1万3773店舗が申し込んでいる。

ヤフーなどを傘下に抱えるZホールディングスの2021年4-6月期(第1四半期)におけるEコマース取扱高などについて LINE公式アカウントの拡大施策
LINE公式アカウントの拡大施策(画像はZHDのIR資料から編集部がキャプチャ)

ヤマトホールディングスとの連携を通じて配送品質を改善、ユーザー体験の持続的向上をを進めている。出荷遅延率や受注から出荷までの速さなど、ヤフーの定める一定基準を満たした商品に「優良配送」ラベルを付与(商品お届け日が最短当日~2日以内、出荷遅延率が5%未満のストア)する取り組みでは、6月時点の取扱高に占める「優良配送」比率が、2021年2月開始時期と比較して約1.2倍となった。

ヤフーなどを傘下に抱えるZホールディングスの2021年4-6月期(第1四半期)におけるEコマース取扱高などについて ヤマトホールディングスとの連携
ヤマトホールディングスとの連携について(画像はZHDのIR資料から編集部がキャプチャ)

「LINE」を通じて友だちにさまざまなプレゼントを贈ることができる「LINEギフト」サービスは取扱高が急速に拡大。5月の「母の日」キャンペーンが奏功し、「LINE」ギフトの取扱高は前年同期比203%増だった。

ヤフーなどを傘下に抱えるZホールディングスの2021年4-6月期(第1四半期)におけるEコマース取扱高などについて LINEを活用したソーシャルコマースなど
LINEを活用したソーシャルコマースなど(画像はZHDのIR資料から編集部がキャプチャ)

7月28日からはアスクル、出前館と協働し、日用品などの即配サービス「PayPayダイレクト by ASKUL」の実証実験を開始。取扱商品の拡大や他地域・他サービスでの展開を検討する。

ヤフーなどを傘下に抱えるZホールディングスの2021年4-6月期(第1四半期)におけるEコマース取扱高などについて 即配サービス「PayPayダイレクト by ASKUL」の
即配サービス「PayPayダイレクト by ASKUL」について(画像はZHDのIR資料から編集部がキャプチャ)

第1四半期におけるコマース事業の売上収益は同11.8%増の1959億円、調整後EBITDA(税引前利益に支払利息、減価償却費を加えて算出される利益)は同14.6%減の354億円。コマース事業の売上収益が全売上収益に占める割合は52.5%。

この記事が役に立ったらシェア!
これは広告です

ネットショップ担当者フォーラムを応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]

[ゴールドスポンサー]
ecbeing.
[スポンサー]