ECサイトでよく使う決済で「PayPay」「楽天ペイ」が躍進、よく利用する決済がない場合は約6割が購入せず離脱する
SBペイメントサービスが実施したECサイトにおける決済手段の利用実態に関するアンケート調査によると、ECサイトでよく利用する決済手段は「PayPay(オンライン決済)」「楽天ペイ(オンライン決済)」が躍進、一方でコロナ禍で非接触のニーズが高まり「コンビニ決済」「代金引換」の利用は減少傾向にあることがわかった。
また、ECサイトによく利用する決済手段がない場合、約60%の男女が購入せずに離脱するという。
調査結果によると、ECサイトで物品・デジタルコンテンツを購入する際、よく利用する決済手段は男女ともに1位が「クレジットカード決済」(60%以上)、2位が「PayPay(オンライン決済)」(約20%)だった。
過去2回(2018年度、2020年度)の調査結果と比較したところ、物品とデジタルコンテンツで「クレジットカード決済」を選択する割合が年々減少、「PayPay(オンライン決済)」の割合が躍進しているという。
さらに、「楽天ペイ(オンライン決済)」の割合も年々伸びており、オンラインでもリアルでも利用できるQRコード決済の人気が高まっている。一方、「コンビニ決済」「代金引換」など、対面で支払う必要がある決済手段は、コロナ禍で非接触のニーズが高まり減少傾向となっているようだ。
ECサイトで物品を購入する際、最も利用する決済手段を聞いたところ、男女全年代で「クレジットカード決済」が最多。ただ、10代男性では「クレジットカード決済」の割合が「コンビニ決済」「PayPay(オンライン決済)」の割合と大きな差がない。クレジットカードを持っている割合が低いため、手軽に利用できる決済手段が浸透していることがわかる。
また、女性は全年代で「PayPay(オンライン決済)」「コンビニ決済」が「クレジットカード決済」に次いで人気。さらに「後払い決済」を好む傾向にある。
ECサイトで物品もしくはデジタルコンテンツを購入する際、よく利用する決済手段がない場合はどうするかという質問では、物販サイトでは男女ともに60%以上、デジタルコンテンツサイトでは男性約60%、女性約55%が、そのECサイトでは購入せず離脱する傾向にあるという。
ECサイトを運営する事業者は、よく利用されている決済手段を導入すると、消費者の購入率アップにつながる可能性が高くなる。
2020年と比べて2021年の1年間でECサイトにおける購入頻度の変化を聞いたところ、物販サイトでは10代男女の50%以上が「増えた」と回答し、他年代でも25%以上が「増えた」と答えた。デジタルコンテンツサイトでも、全年代を通して「増えた」割合が「減った」割合の2.4倍以上になった。
調査概要
- 調査名:ECサイトで物品・デジタルコンテンツを購入する際の決済手段に関する調査
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 調査地域:全国
- 調査期間:2022年2月14~21日
- 調査対象:1年以内に物販サイトで何らかの商品を購入した10~80代の男女2528人と、1年以内にデジタルコンテンツを購入した10~80代の男女225人
- 調査元:SBペイメントサービス