瀧川 正実 2014/4/11 16:50

ブランド商品の買取・販売のコメ兵の2014年3月期におけるオムニチャネルを活用した販促による売上高が、30億円を突破した。数年前から店舗とECサイトの連動を推進し、ECサイトに掲載した商品を希望店舗に取り寄せ、店舗で購入するといった販促などを実施。近年は高額商品を中心に需要が高まっており、オムニチャネル戦略の成果が上がり始めている。

オムニチャネル経由の売上高は、店舗やECサイトで直接購入した金額を除いた数値になり、ECサイトに掲載した商品を希望店舗に取り寄せ、店舗で購入するといった販促経由の売上高が中心。

コメ兵は数年前からO2O戦略を推進。ECサイトで掲載した商品を顧客が希望する店舗に送り、実際に見てから購入してもらう他、店頭に在庫が無い場合はiPadなどのタブレットで他店舗の在庫を調査し、商品を取り寄せるといった取り組みを行ってきた。

ロレックスやエルメスなどの高額商品は実際に見てから購入したいというニーズが高く、好評を得ているという。店舗に商品を取り寄せて販売した商品の平均単価は21万円。

店舗の補完機能として、ECサイトでは説明しきれない商品ストーリーなどを店員が説明することを目的としている。店舗への取り寄せには最短で翌日には商品が希望店舗に届く仕組みになっており、フルフィルメントも充実。商品購入意欲が冷めないうちに商品を提供する仕組みを整えている。

2013年5月には店舗とECサイトのポイント統合を実施。さらにリアル店舗とECサイトの融合を進めた。同時に、店舗での接客教育も充実し、オムニチャネルに対応した販売を全社上げて取り組んできたという。

今期はさらにオムニチャネル化を推進。同年4月にIT事業部を新設。EC業務を担当していたWEB事業部をIT事業部内のグループに移管した。IT事業部にはシステム部門である営業システムグループも配置し、システム、運用の両面からオムニチャネルを推し進める体制を構築。どのチャネルからも商品が購入できる売り場作りを進める。

コメ兵の実店舗では、ECサイトを使い他店舗にある在庫を希望店舗に届ける

コメ兵の実店舗では、iPadでECサイトを閲覧して他店舗にある在庫を希望店舗に届ける取り組みを行っている
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