GMOメイクショップの「MakeShop」成長戦略とは?インフラ基盤を刷新し2023年夏にリニューアル
GMOメイクショップは10月26日に実施した事業戦略説明会で、ネットショップ構築ASP「MakeShop」の今後の展開について発表した。
2023年夏に「MakeShop」のリニューアルを予定。システム基盤をAWS(アマゾンウェブサービス)に移行し、アプリプラットフォームの仕組みなど導入する。
事業戦略説明会では、店舗数、GMV(流通取引総額)は順調に伸びている一方で、機能・性能要件不足による大型店の解約もあると説明。この課題解決のため、「MakeShop」のリニューアル、ECサイト構築パッケージ「GMOクラウドEC」の開発強化に乗り出すとした。
時代の変化とともに新しく生まれるビジネス要件に追い付いていない側面もあると言及。この課題には、APIを整備・拡充することと、オープンプラットフォーム化で解決に取り組むと説明した。
このほか、地域活性化プログラムでは、旅行代理店や地方銀行などと提携を予定しており、企画を進行中だという。
2023年夏に「MakeShop」リニューアル
「MakeShop」のリニューアルは、2023年の夏を予定。「次世代EC開発プロジェクト」として、以下の6つを掲げている。
スケーラビリティのあるインフラ基盤へ刷新
インフラ基盤としての安全性をかなえるためシステム基盤にAWSを導入する。高い拡張性とセキュリティレベルをめざす。モダンアーキテクチャへ総入れ替え
今後10年先を見据え、システムアーキテクチャから抜本的な見直しを実施。APIで自由につながり、広がる拡張性
APIに代表される開発手段・基盤・サポートを含めたさまざまなリソースを整備。導入企業の利便性を追求する。わかりやすい管理画面へのリデザイン
行動に応じたわかりやすい画面構成や配置を工夫し、リデザインに取り組む。美しく柔軟なフロントサイトを実現
ファーストビューの情報量の調整や、スムーズな画面遷移など、時代の空気感を反映した回遊性の高いショップ構築にのぞむ。ユニークでトレンド感あふれるアプリが満載
アプリプラットフォームの仕組みを設けることで、パートナー企業とともに高機能・多機能なアプリの提案に取り組む。
11月末までにインフラ移行完了へ、2023年はリリースを順次計画
新システムの提供は、インフラをAWSに移行後で、インフラの移行は2022年11月29日までに完了する予定。
アプリストアの開始に向けて2023年に順次リリースを予定。2023年2月にα版(社内エンジニアによる開発、検証フェーズ)をリリースしたのち、同3月にβ版(特定外部パートナーと開発、検証フェーズ)のリリースを見込む。正式リリースは2023年夏を予定している。
2023年夏にアプリストアを一般公開し、アプリの開発と販売を開始する見通しだ。
GMOメイクショップが新製品にかける思いは「EC普及率100%」。誰もがECを利用できる環境、つまりEC普及率100%をめざすとしている。
総務省の家計消費状況調査によると、ネットショッピングの世帯利用率は2022年7月時点で53.0%。