森野 誠之[執筆] 2023/3/14 8:00

返品をユーザーの声と考えれば、受ければ受けるほど商品や接客も良くなっていくはずです。自社での対応が手間なのであれば、返品専門のサービスを使うという手も。

返品はデータ収集にもクーポン的にも使えます

返品をビジネスチャンスに変えよう! 販売機会の損失防止、ファン作り、アップセル、販売チャネル拡大につながる返品サービスとは | ネットショップ担当者フォーラム
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小売事業者が無料もしくは低料金で返品サービスを提供するためには、効率的に返品を処理しなければなりません。サラン氏は「返品サービスに顧客が満足し、データが今後の改善に役立てば、実は返品が『切り札』になり得る」と言います。

「海外では返品が当たり前」という前提ですが、返品が切り札になり得るというのは気になります。日本の場合は、返品というと作業もやり取りもお金の面も手間がかかるので、「前向きに取り組もう」という意識にはなりにくいですから。

便利な返品で顧客を引きつける戦略の1つは、リバースロジスティクスサービスを提供するNarvar(ナーバー、本社米国)のように、自宅での受け取りや代替の返品場所を提供することです。

自社で対応すると面倒だと感じるのであれば、返品を専門に扱うサービスを利用すればいいですね。このような会社であれば、返品体験が良くなるようにサービスを磨いているはずなので、ユーザーにも良い体験が提供できるはずです。ちなみにNarvarは日本でもサービスを提供しています(https://corp.narvar.com/jp/)。

たとえば、ほとんどの顧客が特定の商品を『きつい(サイズが合わない)』という理由で返品している場合、もしかしたらその商品のサイズ設定が少しずれているのかもしれない。(サラン氏)

返品=ユーザーの声だと考えれば、ユーザーの声がどんどん集まってくることになります。「サイズが合わない」と思っていても、返品が面倒でそのまま我慢して着ていたり、CtoCサービスを利用していたりしたら不満は伝わってきません。「ユーザーの意思表示の1つとしての返品」と考えれば、今後の商品開発にも活かすことができて、損失も減っていくはずです。

Shopifyと統合されたLoopのシステムは、消費者が購入した商品を返品して返金するだけでなく、商品を交換することもできるようになっています。

顧客が返金額を使って購入できる他の商品を紹介するため、販売店が売り上げを完全に失うことはありません。

こちらも面白い考えです。買ったということは商品には興味があったということですから、もう1回買いやすくしてあげれば買うかもしれないということ。しかも、失敗体験をして学習しているので自分に合った商品にたどり着く可能性も高くなります。

「なぜユーザーは返品するのか? そこから何が得られるのか?」、ポジティブに考えてみると解決策が出てきそうです。

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いつも書いているように、受賞店舗を研究するとヒントがあります。詳しく見てみましょう。

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法律を作る側の考えもわかりますが、適用される側の考えも考慮しないといけないですね。

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CDNオプションと外部連携用APIの拡張はありがたいですね。

今週の名言

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長く続くということは、お客さまや街に求められていることの証しでもあります。私はここをいちばん大事にしています。サッと出店して大きく稼いですぐ閉める、そんな打ち上げ花火のような商売はわれわれはやりません。

瞬間的に儲けても継続しないと事業にはなりませんし、社会への貢献もできません。続けることを考えれば自然と儲けにもつながってくるはず。

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