LINEヤフーのショッピング事業取扱高が回復、4Qは1ケタ後半~2ケタの成長率を見込む

ショッピング取扱高は、2023年10-12月期(第3四半期)までに四半期ベースで5四半期連続でマイナス成長。2024年1-3月期(第4四半期)はプラス成長への転換を見込む

瀧川 正実

2024年2月14日 9:30

LINEヤフーのショッピング事業の取扱高が回復傾向にある。

「Yahoo!ショッピング」「LINEギフト」「ZOZOTOWN」「LOHACO」などによるショッピング取扱高は、2023年10-12月期(第3四半期)までに四半期ベースで5四半期連続でマイナス成長だが減少率は改善。2024年1-3月期(第4四半期)はプラス成長への転換を見込む。

ヤフーとLINEが合併する前の旧ヤフー時代の2022年、「2020年代前半に国内物販EC取扱高No.1」というeコマース取扱高に関する経営目標を変更。従来の「ポイント・販促中心」から、「グループアセットを最大限活用することに注力し、成長と収益性のバランスを両立」に変えた。ショッピングモール事業へのポイント還元投資はいったん抑制し、コストコントロールの範囲内で取扱高の成長に取り組んできた。

その影響を受け、ショッピング事業の成長率は2022年10-12月期(2023年第3四半期)に前年同期比1.4%減でマイナス成長に転じた(取扱高は4712億円)。その後、2023年1-3月期(同第4四半期)は同13.3%減の3911億円、2023年4-6月期(第1四半期)は同8.0%減の3780億円、2023年7-9月期(第2四半期)は同5.5%減の3982億円。直近の2023年10-12月期(第3四半期)は同1.0%減の4663億円と推移してきた。

LINEヤフーのショッピング事業の取扱高が回復傾向にある
ショッピング事業取扱高の推移

「マーケティングコストの水準が下がったため、この1年はYoYでマイナス成長が続いた」(上級執行役員 コマースカンパニーCEO 秀誠氏)。コスト最適化が一巡した一方、そのコスト水準のなかで、オーガニックでの利用者が増えてきたのが取扱高回復の要因という。

秀氏は「4Q(2024年1-3月期)の成長率は1ケタ後半から2ケタをめざすレンジ」とコメントしている。

この記事をシェアしてほしいタヌ!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored

「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは 11月12日 7:00 スマホゲーム「モンスト」ファンがお得にアイテムを購入できる「モンストWebショップ」はなぜ「Amazon Pay」を選んだのか。導入効果+UI/UX向上に向けた取り組みを聞いた 10月30日 7:00 アンドエスティが「3Dセキュア2.0」の超効率的運用に成功したワケ。オーソリ承認率大幅改善、売上アップにつながった不正対策アプローチとは? 10月28日 7:00 EC業界で市場価値を最大化する――「全体を見渡せる人材」になるためのキャリア設計 10月27日 7:00 転売ヤーが引き起こすEC市場の混乱に立ち向かう! Shopifyパートナー・フラッグシップが提案する最新対策 9月29日 8:00 14か月で累計売上30億円超え。 韓国のネイルブランド「ohora」の急成長を支えたEC戦略とは 9月22日 8:00 生成AI検索が変える消費者の購買行動。UGC活用でサイト流入を最大化する 9月10日 8:00 ほしい商品が見つからないイライラを解消し、CVRを向上! 検索機能強化と顧客満足度アップを実現するBtoB-ECサイト改善のポイントとは? 9月9日 7:00 B向けEC担当者必見。BtoBビジネスを成功に導くサイト内検索の最適化戦略 9月3日 8:00 クリック率3倍、セッション数2.3倍を実現したECサイトの取り組みとは? リアル店舗のような“ワクワク感”を再現するPLAZAの事例 9月2日 7:00