はっきり言ってネット広告など無視される。だからこそ、戦略的な広告原稿が必要なのだ。
(ダイヤモンド社刊)の内容を、特別に公開しているものです。
「続きが気になるようジラしたコピー」にすると、クリック率は上がる!
もう1つネット広告でクリック率が高いキャッチコピーは、「続きが気になるようジラしたキャッチコピー」である。
ネットは、お客様が能動的に使う媒体だ。
あらゆる媒体のトップページを見てもらえばわかると思うが、編集コンテンツは「見出し」で構成されている。ネットのお客様は興味のある「見出し」をクリックして、そこから詳細記事(本文)を読む。当然ながら「見出し」だけでは内容はわからない。内容がわからないからこそクリックするのだ。
あえてキャッチコピーを見ただけではすべてはわからない“謎かけ”のようなコピーをつくり、情報を遮断することにより、その続きが気になって、かなりの確率でクリックしてくれる。
それが広告っぽくなく、情報っぽいコピーであればさらにクリック率は劇的に上がる。
クイズ番組等で「正解はCMの後で……」というジラすパターンがあるが、それと同じ心理状態なのである。
あくまでも広告は「呼び水」であり、そこで商品をアピールして意味が完結しては、誰もクリックしない。何らかのアプローチに惹かれた人たちをサイトに呼び込んだ後で、その商品に対するアプローチを行えばいいのである。
全部見せるより、“チラリズム”に人の心は動かされるのだ(笑)。
ただし、このパターンのキャッチコピーを使う場合は、リンク先のサイト(LP:ランディングページ)には必ずキャッチコピーの“受け”となる“答え=情報”をしっかりと提供すべきである。
たとえば、「コラーゲンを選ぶ人が犯す3つの間違いとは?」というキャッチコピー(→62ページ)を使う場合は、リンク先のサイトには、その答えである「3つの間違いの説明」を載せるべきだ。
当然、その後に、「そこでオススメなのは……」と、その問題や欲求を解決する方法として、自社商品の提案につなげていくのである。
クリック率だけは、先ほど触れた「特定のターゲットのみを狙ったキャッチコピー」よりも、「続きが気になるようジラしたキャッチコピー」のほうが高い。
ただし、コンバージョン率は「特定のターゲットのみを狙ったキャッチコピー」のほうが高い。
あなたの会社や商品でも、どちらのキャッチコピーのほうが相性がよいかをぜひテストしてみよう。
▼ 続きは本で!▼