佐川急便の大型物流施設が2020年に竣工
既存の中継センターを新施設に集約するなど輸送網を再構築し、輸送ネットワークの効率化を図る
SGホールディングスは10月27日、東京・江東区内に大型物流施設を新設し、2020年8月に竣工する計画を発表した。
宅配便の取扱個数が増加する中、首都圏の輸送網を再構築して佐川急便の輸送ネットワークの効率化を図る。
物流施設の床面積は約17万6000平方メートル。鉄骨造の地上7階建て(倉庫棟4階建て・事務棟7階建て)で、倉庫棟の1階と2階は佐川急便の中継センター、3階と4階は賃貸倉庫として活用する。
屋上には大型車にも対応した駐車場約300台分を確保。長距離ドライバー用の仮眠室や、自動化された搬送機器なども設置する。
既存の中継センターを集約することで、営業所での方面仕分の簡素化が可能になるという。処理能力が高い搬送機器も導入し、配送時間のさらなる短縮を図る。
新たな物流施設の開発は、SGホールディングスグループで不動産開発などを手がけるSGリアルティと、IHIが共同で行う。
IHIが保有している工場跡地の一部と、SGリアルティが開発用地として取得した土地の合計約7万4000平方メートルに建設する。
佐川急便の宅配サービス「飛脚宅配便」の2017年4-9月期(中間期)における取扱個数は、前年同期比2.0%増の6億3981万個。デリバリー事業における宅配便の平均単価は528円で、近年で最も安かった5年前の460円と比べて約13%高い。
収益性改善のため運賃の見直しや取扱個数の適正化を進めており、11月21日から個人向けの宅配便や冷凍冷蔵配送、大型荷物の配送、国際配送の送料を値上げする。
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