ZOZOのPB事業、進捗状況は? ZOZO離れの実態は?
「ZOZOARIGATO」をきっかけに全商品の販売をストップしたショップは全体の3.3%
ZOZOは1月31日、プライベートブランド「ZOZO」を展開する「PB事業」の2019年3月期における業績予想を大幅に下方修正した。通期で200億円の商品取扱高を見込んでいたが、30億円に修正。「PB事業」の損益は125億円の赤字を予想している。
体のサイズを計測するボディスーツ「ZOZOSUIT」の利用率とコンバージョン率が、想定を下回ったという。また、製造の遅延なども影響した。
「ZOZOSUIT」の配布枚数は当初600万~1000万枚を計画していたが、230万枚に減らす。
今後、「ZOZOSUIT」はビジネススーツなどフォーマルアイテムに限定して利用する方針。カジュアルアイテムは「ZOZOSUIT」を使わずに購入できるようにする。また、新たな分野での体型データの取得や、キッズ向けなども検討している。
全商品の販売見送りは全体の3.3%
2018年12月25日に開始したサブスクリプション型の有料会員制度「ZOZOARIGATO」をきっかけに、「ZOZOTOWN」での全商品の販売をストップしたショップは、1月31日時点で42ショップ。
ショップ数で見ると全体(1255ショップ、1月31日時点)の3.3%、商品取扱高に占める割合は1.1%だという。
いわゆる「ZOZO離れ」が進んでいるという論調での報道がなされていることについて、前澤友作社長は決算説明会で「業績に与える影響は極めて軽微」とコメントした。
ただ、「(出店者が)1ショップでも減ることは悲しい」(前澤社長)と語り、「ZOZOARIGATO」の仕組みを2月中に一部変更すると発表。ECサイト上での割引価格の表示の有無を、ブランド側が選択できるようにする。
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