森野 誠之 2019/2/19 8:00
ネッ担まとめ

まだまだ出てくる「○○Pay」。携帯キャリア系が出そろって、コンビニ系もそろった感があるので、もうそろそろ終わると思うのですが……。

使うかどうかはともかく、どんな決済手段が登場したのかは知っておきましょう

スマホなど向け決済サービス「メルペイ」が提供開始!まずはiOS向けにiPhoneでiD加盟店にて利用でき、支払いにはメルカリの売上金も使える | S-MAX
http://s-max.jp/archives/1765414.html

KDDI高橋社長が語る、「au PAY」が"コード決済後発"でも勝てる理由 | ケータイ Watch
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1169322.html

北陸銀行と北海道銀行、GMO-PGと連携しスマホ決済「ほくほくPay」の取り扱い開始へ | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/6415

楽天、「楽天ペイアプリ」に楽天EdyやQRコード決済などを統合 | BCN+R
https://www.bcnretail.com/news/detail/20190213_104941.html

まとめると、

  • 「メルペイ」は売上金をメルカリでの商品購入だけでなく、全国約90万のiD加盟店で利用可能
  • 「au PAY」は携帯電話会社としては最後発だが「楽天Pay」との連携などで100万か所での利用の可能性がある
  • 北陸銀行が開始する「ほくほくPay」は、GMOペイメントゲートウェイが提供する「銀行Pay」の基盤システムを利用
  • 楽天は「楽天ペイアプリ」をアップデートし、楽天が提供している決済手段を統合。3月18日リリース予定

今週も増えました「○○Pay」。ひと昔前のポイント戦争のようですね。「メルペイ」はiD加盟店で使えるのが便利。「au Pay」は「au WALLET」との違いがよくわかりませんが「楽天Pay」と連携しています。銀行系列は地味ですが、地銀が使うので特定のエリアでは強くなってくるかも。さて、来週はどんなPayが出てくるのでしょうか(笑)。

「自分たちらしさ」を追求した結果が売上

お客様の心に触れるスタッフは"売り手"でなく"伝え手"だ―― 中川政七商店「らしさ」の先にあるもの | XD(クロスディー)
https://exp-d.com/interview/3177/

まとめると、

  • 「中川政七商店」では、消費者のニーズを捉えることより、共通言語(現代の生活と工芸の技術の共通言語と、作り手と売り手の共通言語)を作ることを意識している
  • 共通言語化のポイントは言葉にして定義することと、各種マニュアルを作成すること
  • 全方位で「らしさ」を共有できるように定義をすることが、ブランド作りにおいて最初にできること

売り上げに報酬が紐づくと、とにかくお客様に声をかけることが目的化してしまいがちですよね。アパレルショップで勢いよく話しかけられて、断り切れなくて買ってしまったという経験をしたことのある人は少なくないでしょう。それは、店舗にとっては売り上げにつながりますが、「勢いに負けちゃったな~」とお客様が帰り道に後悔していたら、本質的に良い体験になってないということになり、本末転倒です。

─中川政七商店 取締役 コミュニケーション本部 本部長 緒方恵氏

これはものすごくわかりますよね。とにかく買わせるのが目的になっているお店も多いですし、レジで会計しているときに「○○はよかったですか?」と聞かれてもイラっとします。考え方から作り手、売り手が共通言語でしっかりとつながっているのがわかる記事ですから、隅々まで読んでほしい記事です。

アパレルECにとって物流とは?

アパレルのオムニチャネル成功のキーワードは「商物混合」 リンクスの小橋さんと語る | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/6355

まとめると、

  • オムニチャネルを考えると、物流に人を回すよりは接客に回して売上を作ることに専念するのが良い
  • アパレル黄金時代を知っている世代がいる会社は、お金をかけて物流を効率化するという発想になりにくい
  • ECはネットだけで完結るすような気がしがちだが、オフラインからオフラインへ商品を移動しなければ成り立たない

売上を伸ばそうとすると自動倉庫などの話になって、それはシステムの複雑さや標準化と向き合うことになる。ニッチなところで現状維持でやっていても、3PLのコストが上がって結果的に利益を圧縮する。物流業者に頼んでいるところは持っていってもらえなくなる……。

「商品の移動はオフラインからオフライン」ということを考えると、「どうやって届けるのか?」という問題が出てきて、そうすると引用文のような考えになってきます。自分たちの規模に応じた物流を考えながら、集客などのマーケティング施策を打っていかないと破綻するのは間違いないです。

EC全般

越境ECで売れる秘訣は「商品体験」と「顧客視点のサイト構築」。その成功事例を公開 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6116

越境ECはなんとなく日本風のものが売れる気がしますがそんなことはありません。国内以上に考えていかないとダメです。

17の数字で振り返る 2018年自社EC | E-Commerce Magazine
https://www.future-shop.jp/magazine/ec_2018

いざ比較!「結局どこで売ればいいの?」実際使ってみたネットショップ5選+α | Nobuhiro Kuramochi(note)
https://note.mu/nobuymnsfarm/n/n391caa0bebc9

2つ合わせてどうぞ。売る場所も売り方も豊富になってきましたので、自分に合ったものを探すのが先ですね。

楽天の国内EC流通総額は約3.4兆円で、伸び率は11.2%【2018年度の実績まとめ】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6226

「トラベル(宿泊流通)、ブックス、ゴルフ、チケット、ブランドアベニュー、ドリームビジネス、ラクー、ビューティ、マート、デリバリー、楽天ダイレクト、カーライフ、クーポン、ラクマ、楽天デリバリープレミアム、Rebates、Raxy、楽天西友ネットスーパーなどの流通額を合算した数値」。楽天の事業ってこんなにあったのか……。

電力見直しで置き配バッグ提供、PinT with OKIPPA開始 | 通販通信
https://www.tsuhannews.jp/61963

宅急便受け取りの利便性向上へ、ヤマト運輸とヤフーIDの連携促進 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6216

不良在庫64%削減も売上は右肩上がりの事例あり! ECの在庫問題を解決する「FULL KAITEN」リニューアル版を取材した | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6199

配送関連をまとめて。くどいようですが「商品の移動はオフラインからオフライン」。

小島健輔が指摘する「ライトオンの課題」 -- 「ライトオンのZOZO撤退報道」は怪しい | 商業界オンライン
http://shogyokai.jp/articles/-/1477

「○○離れ」というワードが出てくると、その流れになってしまうことがありますよね。そんな中でちゃんと実状を説明してくれる記事は助かります。

今週の名言

「ぼくのはけるくつが見つかったよ」

「奇跡の靴」をつくった徳武産業の感動的な話 | 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/264796

こうした喜びを1つずつ積み重ねていくことで会社が継続します。

筆者出版情報

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