宅配ボックスを設置したら…非対面受取率は0%→30%にUP、再配達率は34%→14%に減少
パナソニック・ライフソリューションズ社は6月24日、都内の子育て世帯を対象にした宅配ボックスの実証実験の結果を公表した。宅配ボックスを設置後、被験者は宅配荷物の30%を宅配ボックスで受け取り、再配達の割合は設置前の34%から14%へと減少したという。
実証実験は2018年12月3日から2019年1月31日まで、東京都世田谷区内に住む子育て中の50世帯を対象に実施した。
宅配ボックスを設置する前の2018年10月時点で、被験者が宅配荷物を「直接受け取った(対面)」割合は66%、「再配達になった」は34%だった。
宅配ボックス設置後は、「直接受け取った(対面)」が56%、「宅配ボックスで受け取った(非対面)」は30%、「再配達になった」は14%に変化した。
2018年10月の配達個数は412個(回答47世帯)、2018年12月と2019年1月の月間配達個数は平均553個(回答46世帯)。
宅配ボックス設置でも再配達の理由は?
宅配ボックスの設置後に再配達になった要因の上位は、「荷物が大きくて入らなかった」(27.8%)、「生もの・クール便」(25.2%)、「宅逢ボックスがいっぱいだった」(20.5%)、「宅配ボックスに入れてくれなかった」(12.6%)となっている。
再配達による待ち時間の削減時間も調査
実証実験の事前調査では、「荷物の受け取りのために時間が拘束されている」という意見があったという。そこで、宅配ボックスを設置したことによる、再配達のための待ち時間の変化を調査した。
荷物を受け取るための待ち時間を試算するため、「再配達を依頼してから受け取るまでの待ち時間」を再配達1回あたり2時間と仮定し、年間の待ち時間を算出した。宅配ボックスを設置する前は、1年間の待ち時間は一世帯当たり平均約72時間だったが、宅配ボックス設置後は平均約39時間に減ったという。
全被験者が荷物の受け取りにおけるストレスは「軽減」「やや軽減」と回答
宅配ボックスを設置したことで、荷物の受け取りにおけるストレスの変化を聞いた。その結果、「かなり軽減された」は71%、「やや軽減された」は29%だった。「どちらともいえない」「あまり軽減しなかった」「全く軽減しなかった」はすべて0%。
在宅時の荷物の受け取りに関するストレスの変化では、「かなり軽減された」は31%、「やや軽減された」は41%、「どちらでもない」は21%、「あまり軽減しなかった」は8%、「全く軽減しなかった」は0%だった。