パナソニックと福井県あわら市が「宅配便の再配達」問題を解決するための共同プロジェクト「宅配ボックス実証実験」の中間報告を公表、宅配ボックスの設置により再配達率が49%から8%に減少した。

また、労働時間約65.8時間の削減、CO2は約137.5キログラムの削減につながったとしている。今回の発表時における総配達数は761回で、再配達削減回数は299回だった。

パナソニックによると、4月の最終結果発表時には、再配達率約8%前後(約20回に1回の割合)、再配達削減回数は700回以上減らすことができると予想している。

パナソニックと福井県あわら市が「宅配便の再配達」問題を解決するため、共同で進めていた「宅配ボックス実証実験」の中間報告を公表、宅配ボックスの設置により再配達率が49%から8%に減少

再配達率の減少は「宅配ボックスで受け取った」が大きく寄与

今回の実験は、福井県であわら市が推進する「働く世帯応援プロジェクト」の一環として行っているもので、家族が留守でも宅配便が受け取れる宅配ボックスの需要などについて調査している。

あわら市在住の共働き世帯を対象として、2016年月中にモニター106世帯を決定し、宅配ボックスを設置。12月1日から実証実験を開始した。12月1日~31日の宅配便の配達状況についてモニター世帯にアンケート調査を実施。回答があった103世帯のデータを集計し、12月の実証実験を中間報告としてまとめた。

今回の調査には、日本郵便、ヤマト運輸が共同参画している。

パナソニックが開発した戸建住宅用宅配ボックス「COMBO(コンボ)」を106世帯に設置。宅配便の再配達の状況を調査した。

「COMBO」は電気工事不要の後付け宅配ボックスで、宅配業者が荷物を入れて施錠するという仕組み。施錠後は「なつ印」ボタンで一度だけ伝票に押印できるなど、不正利用防止機能が搭載されており、利用者は専用鍵を使っていつでも荷物を取り出すことが可能。

パナソニックが開発した戸建住宅用宅配ボックス「COMBO(コンボ)」

パナソニックが開発した戸建住宅用宅配ボックス「COMBO(コンボ)」

宅配ボックスが稼働できなかった総数は計57回。その主な理由は次の通り。

  • 配業者がボックスに入れてくれなかった……16回(28%)
  • ボックスがいっぱいだった……14回(24%)
  • 冷蔵・冷凍……14回(24%)
  • 大きすぎて入らなかった……6回(10%)

2014年12月に宅配大手3社が一部営業所でサンプル調査を行ったところ、初回配達で完了するのが全体の80.4%、残り2割が再配達を必要とした。再配達1回目では15.7%、同2回目で2.6%が配達を完了し、3回目以上の再配達で完了するものも0.9%になったという調査結果がある。

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瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、現在に至る。EC業界に関わること約13年。日々勉強中。

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