「用途別索引」などでDIY需要を喚起、大都が「モノ」から「コト」を重視するECサイトへ転換
DIY用品のECを手掛ける大都は10月2日、通販・ECサイト「DIYツールドットコム」を全面刷新した。商品名・型番による検索や商品種別のカテゴリ分けといった従来のサイト構成から、「用途別索引」を中心とした構成に転換。利用者がDIY用品を使う目的に応じて商品を検索できるようにした。ECサイトのセオリーである「モノ」を販売するサイトから、「コト」を提案するECサイトに刷新。知識や技術といったコンテンツを重視する新たなECサイトとして運営する。用途に応じた商品検索を可能にすることで、需要喚起などが期待できそうだ。
大きな刷新点は、「用途別索引」でやりたいことを検索できるようにし、DIY初心者向けに「DIYレシピ」というコンテンツを設けたこと。
これまでのECサイトはすでに訪問者が購入する商品を理解しているという前提で作られていたため、商品名や型番での検索、商品種別のカテゴリ分けが中心的なサイト構成だった。
これを用途別に商品を探す「用途別索引」をサイトの中心的な構成として設置。利用者がモノ作りの過程で「何をしたいのか」「この用途に合う道具は何か」といった疑問を基に商品を検索できるようにした。
「切る」「締める」「穴あけ」といった一般的な用途から、「刈る」「補修」といったハウスケアまで20項目を展開。やりたいことに必要な商品を探せるようにした。
料理や服飾のようにDIYで作ることができるモノを紹介する「DIYレシピ」も解説。モノの作り方を紹介するコンテンツで、DIYを始める人に向けたページとなっている。「道具の使い方が分からない」「まず何を揃えればいいのか」というユーザーの声を反映した。
大都は2014年4月、体験型DIYショップ「DIY FACTORY OSAKA」をオープン。実際に工具を試してから購入できるショールームや、モノ作り教室を開催するワークショップなどを開いている。