森野 誠之 2021/9/22 8:00
ネッ担まとめ

ネットショップは打ち手が無限にあります。いちいち許可を待っていたら進みませんので、社内で認められる範囲で勝手にやってみて結果を出すことが重要ですね。結果さえ出れば任せてもらえます。

売上を上げるには経験と実践の繰り返し

Eコマース先生・川添氏流ECの学びは「とにかく自分でやって肌身で感じる。それが自身の血肉になる」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9069

まとめると、

  • 川添さんのEC事業のノウハウはSHIBUYA109系のアパレル時代に身に付けた。メガネスーパーなどではその経験をアップデートしていったイメージ
  • 検索をしてもわからないような情報も人とつながっていればわかる。本や人から聞いたフレームワークも、自身の経験とハマった時には浸透率が高い
  • ECは楽しい仕事。より良くするための組み合わせがたくさんあると考えれば、いろいろな発見や学びもあるし仕事も面白くなるはず

会社って、どうしても承認プロセスを経る必要があるんですけど、自分たちで決められる領域や周辺だけ巻き込めば決められる領域もあるんですよね。もっと言うと、勝手にやるんですよ。勝手にやって結果が出てから「ほら結果出ましたよ」って言ったほうが、説得力もあるし話も早いんです。

そのためには、社内のルール内で誰にでもわかる結果を先に出す。そしてお客さまにも仕事にも真剣に向き合いながら、頭の中で高速で様々なシミュレーションをしておくと良いと思います、妄想と紙一重ですが。

今や「Eコマース先生」として活躍する川添がいかにしてECの実務を身に付け、実績を上げていたのかがわかる前後編の記事です。川添さんがおっしゃるように、ECは変えられる要素が多いのでそれを組み合わせる楽しがあります。その一方で必要な知識も経験も膨大になってくるので、自ら吸収する努力を怠ると何も手が打てなくなってしまいます。

やらせてもらえないのは自分ができないからと考えれば、任せてもらえるような経験をどこかで積まなければ先に進めません。目先のテクニックで売上を作ることも必要ですが、ちょっと長い目で見て経験を積んでいきましょう。

楽天を含めた3大モールの動きを振り返ってみましょう

【楽天EXPO 2021】要点まとめ | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog-staff/210918-rakutenexpo/

まとめると、

  • 「楽天オプティミズム」「SoftBank World」「Amazon ECサミット」と、ECモールの大規模な法人向けイベントが出そろってきた。その中でもAmazonは健全性に注力していきそう
  • 楽天の三木谷氏の講演では、モバイル、カード/ポイントの好調さ、ソーシャルグッドがポイント。特に福利厚生の整っていない中小企業にとってはワクチンの職域接種が好評
  • ショップ向けの機能改善ではアプリ版店舗ページの改善、アイテムのSKU管理、R-Messeの機能拡充などがある

モバイルもいろいろあるものの、楽天市場・楽天カードとのシナジーは結果として数字に出ているので、ここをさらに拡大するために、引き続きモバイル強化はしばらく続くでしょうね。

記憶に新しい、7月の日本郵政との物流会社を立ち上げから、ユーザーの拡大を続けつつ、次にネックになる配送の部分も強化して、Amazonのお株だった「利便性」にも手を伸ばしている様相。楽天とAmazonは、それぞれ苦手を強化するフェーズに入っていますね。

(中略)

送料無料ラインの統一についても、参加店舗が9割を超え、顧客満足度も順調に伸びているとのことです。

イベントそのものについて詳しい記事はあっても、過去の流れから読み解いている記事は少ないので、こういった解説記事はとても助かりますね。Amazonの売上は伸びているものの品質面で後れを取っていますし、配送では楽天もYahoo!も追い上げています。こういった状況がある中で、各社がどう動くのかを知っておくことで良い流れに乗れますし、どの流れに乗るのかを選ぶこともできます。中小企業の皆さんに読んでおいてほしい記事です。

国内のネットショップ数は約420万

【2021年最新版】国内のECサイト・ネットショップの総稼働店舗数 | eコマースコンバージョンラボ
https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/71965

まとめると、

  • 国内ECモールの出店数では1位がYahoo!ショッピング(117万店舗)、2位はAmazon(約40万店舗)、3位は楽天(5万店舗)
  • ショッピングカートでは1位がカラーミーショップ(44,000店舗)、2位はMakeShop(22,000店舗)、3位はCS‐CART(17,500店舗)
  • 国内のECサイト・ネットショップ店舗数は418万7,939店舗で、BASEなどのインスタントECが54.9%、ショッピングモールが40%となっている
国内のECサイト、ネットショップ店舗数とその内訳(2021年7月時点)
国内のECサイト、ネットショップ店舗数とその内訳(2021年7月時点)
https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/71965から編集部でキャプチャ

総店舗数のうち、インスタントECが54.9%、モールが40%を占めており、この2ジャンルで94.9%を独占。国内のECサイト・ネットショップの大部分はこれら2つのジャンルに出店・開店しており、その傾向は2017年の調査以降大きく変わっていないことがわかる。

この418万という数は、2019年の総店舗数270万と比較して54.6%増加している。店舗数が大きく伸びているジャンルもインスタントECとモールであり、特にBASEにおける80万もの店舗数増加がその大半を占めている。

手軽にショップが作成できるBASEなどのインスタントECが急増していて、ECを支えてきたモールも出店数が増えているという状況です。話題になることが多いShopifyは1万5,754店舗とまだまだこれからといったところ。もちろん、複数のモールに出店して自社ECも持っている企業も多いはずなので、その点だけ注意です。

EC全般

店舗と柔軟に連携、顧客とは親友に 阪神梅田本店が取り組むナビゲーター施策をおやつ少年腰前さんに聞く | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/9545

この記事のようにSNSだけではなくリアルまでのお付き合いができるようになりたいですね。接客は今も昔も重要です。

ISM Virtual 2021 "SMX Advanced & MozCon Virtual Recap" 開催レポート | ISM Hub by In-house SEO Meetup
https://www.ismhub.com/posts/21190642/

SEOの今がわかる記事です。アップデート情報は見逃さずに。

EC-CUBE4系の最新版「EC-CUBE4.1」リリース 26項目のSEO対策機能の追加 | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/9663

ECパッケージで国内首位のEC-CUBEさんが新バージョンの提供開始です。

本物の航空機部品をネットオークションで ANAが「ヤフオク!」に出店 | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2109/14/news133.html

中の人からすれば当たり前のものも欲しい人がいる例ですね。他にはマンホールとか。

高くて売れなかった下着が、日商2,000万円に。OLがひとりで立ち上げた「24hブラ」の社長が語る、SNSの「クチコミの魔法」と、売上が30%アップした「24hサポート」の話 | アプリマーケティング研究所
https://markelabo.com/n/nf4940720caf7

ひとりECはLINEやSNSでの接客が売れるポイントです。

ダイエーが鮮魚を最短で注文翌日に届けるEC限定事業、「商品」「アプリ等の会員基盤」「店舗網」を活用 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9071

ネットスーパーの拡張版といった感じでしょうか?これが当日配送になるとかなり便利になりますね。

Shopify、越境EC機能を一元管理する新ソリューションShopify Marketsを提供開始 | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/9657

こちらから早期アクセスに申し込めます。すでに海外で売れている人は申し込んでいいかも。

「NFT」が壊す「アート」を取り囲む高い壁:山内宏泰 | Foresight
https://www.fsight.jp/articles/-/48256

業界初!大量のノベルティにNFTを発行することが可能に!! 商品価値を高め、販促効果も期待大。(特許出願中) | 株式会社ロイヤリティバンクのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000086015.html

間違いなくEC業界も影響してくるNFT。今のうちにどんなものかを知っておきましょう。

今週の名言

便益のないものは、必ず捨てられ、時代から忘れ去られていくんです。だから僕らは挑戦を続ける
─創業約100年の梅干し屋さん「紀州ほそ川」 細川達矢氏

梅への愛、が止まらない | なぜか元気な会社のヒミツ | 電通報
https://dentsu-ho.com/articles/7895

ただ単に続けていても捨てられてしまいますよね。この連載も挑戦を続けないと(汗)

筆者出版情報

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法

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小さい会社のウェブマーケティング必勝法

森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税

この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!

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