小売・ブランドのECサイトが購入の意思決定に与える影響が拡大。ハイブリッド化するショッピングジャーニーまとめ【2022年版】
Criteo(クリテオ)が発表したショッピング動向や広告の好みについてまとめたレポート「ショッパーストーリー2022」によると、新型コロナウイルス感染症拡大により、オンライン上で新たな商品を発見・購入する機会が増えている一方、ショッピングジャーニーにおける実店舗の重要な役割も明らかになった。
月に1回以上インターネットを利用する日本の消費者1045人にショッピング動向や広告の好みなどについて調査、レポートにまとめている。
ショッピング動向
68%が「オンラインで商品を閲覧してから、店舖でその商品を購入している」、72%が「店舗で商品の実物を見てからオンラインで購入する」と回答した。
小売業者・ブランドの店舗でショッピングする可能性が高くなる要因
「商品がすぐに必要なとき」が54%、「商品を試用できる」が44%、「便利な立地」が39%、「店舗で利用できる特典がある」が33%。
すぐに商品が欲しい買い物客にとって実店舗は根強い人気があり、流行や最新のトレンドを理解するのに役立っている。実際に商品を確認・試すこともでき、多くの消費者にとって重要な役割があることがわかった。
この2年間、オンラインで商品を検索して購入する場合にどこから検索を開始するか
欲しい商品を正確に知っているときは「小売業者・ブランドのWebサイト(楽天、DMM、メルカリなど)」が41%。欲しい商品のタイプを知っているときは「小売業者・ブランドのWebサイト」が35%だった。
ブランド・小売業者のWebサイトは、オンラインでの購入を検討する消費者が最初に閲覧する場所であり、欲しい特定の商品・サービスが正確にわかっている場合、直接小売業者・ブランドのWebサイトでそれらを検索するケースが増加している。
購入の意思決定をする上での小売業者・ブランドのWebサイトの影響力
「影響力は強まった」が21%、「影響力は変わらない」が72%、「影響力が弱まった」は7%。多くの消費者が、新しい商品との出会いや欲しい商品を検索する際、小売業者・ブランドのWebサイトに直接アクセスする傾向にあり、消費者の5人中1人が小売業者やブランドのWebサイトは、この2年間、購入の意思決定に影響を与えるようになったと回答した。
この半年で行ったこと
日本の消費者の3分の1以上が、特定の企業が提供する顧客体験が優れていたため、他の人に推薦したことがあると回答。また、約3人に1人が特定の企業が提供する顧客体験が劣っていたため、そのネガティブな体験を他と共有したと答えている。
消費者は自らのオンラインおよび実店舗でのショッピング体験を前向きに捉える傾向があり、43%の消費者は好意的なレビューを投稿したと回答する一方、批判的なレビューをしたとする消費者はこの半年で23%にとどまっている。
定期的あるいは不定期的に行うこと
Z世代とミレニアル世代の70%がインターネットを利用中に広告をクリックすることがあると回答した。この割合はX世代、ベビーブーム&サイレント世代でもほぼ変わらず、広告が幅広い世代にクリックされていることが判明した。特にZ世代&ミレニアル世代では5人中3人がオンライン広告で見た商品を購入すると回答した。
調査概要
- 調査期間:2021年12月
- 調査対象:月に1回以上インターネットを利用する日本の消費者
- 有効回答数:1045件