物流費が上がり続ける今、「送料無料」と「返品無料」あなたの会社はどちらを選ぶ?【ネッ担まとめ】
「2024年問題」が目前に迫り物流費が上がっています。送料無料と返品無料どちらも効果的な施策ですが自社の利益を圧迫しかねません。メリットとデメリットを把握して冷静に対応しましょう。
消耗品は送料無料、アパレルは返品無料が向いています
返品無料VS送料無料 どちらの方が効果が高い施策?利益・コスト・リスクを徹底比較 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/39040
今まで、ECサイト運営において主流の施策だった「送料無料キャンペーン」で発生する送料コストが大きくなったため、送料無料施策の廃止を検討し、それに代わる施策を探しているという事業者様のお話はよく聞きます。
今回は、送料無料に代わる新施策「返品無料」についてお話します。
◇送料無料のメリット
- カゴ落ち防止
- 購入単価向上
◇送料無料のデメリット
- 配送料金の負担増加
- プロパー消化率の低下
欲しいものを買おうとして最後の最後に送料が高くて断念することってありますよね。送料無料ラインを超えるように数百円のものを買うこともあります。送料って購入直前に最も気になるものなので、ここにメリットがあれば購入率が上がるわけです。反対に、送料無料の時だけ買うユーザーも出てきてしまうので、やみくもに実施すれば良いというものでもありません。
◇返品無料のメリット
- 購入率向上
- 新規顧客獲得の増加
◇返品無料のデメリット
- 在庫の流動性の低下
- 返品対応コストの向上
返品無料は新規獲得に力を発揮します。悩んでいるときに「とりあえず買ってみればいい」と思ってもらえますので。デメリットにある在庫の流動性は意識しておきたいです。売れるはずのものが戻ってきますし、買いたい人に行き渡らないので。返品期間を決めるなどして対応しましょう。
◇送料無料施策が向いているブランド
- 返品想定で購入される商品を取り扱っていない企業(食品、日用品など)
- 取り扱っているSKUが少ない、もしくは、在庫数を多く積んでいない企業
- 再販ができない商品を取り扱っている企業
- 低単価商材を取り扱っており、複数買いを促進したい企業
簡単に言ってしまうと、低単価で消耗品なら送料無料をメインにしたほうがいいということですね。頻繁に買うものですし不良品でない限りは返品がない商品ですから。あと、一気に返品されてしまうと困るようなところには向いていません。
◇返品無料施策が向いているブランド
- 高単価商材を取り扱っている企業(単価が高いとECでの低効果が高い)
- サイズ感や素材感などが重要な商品を扱っている企業(アパレル、服装雑貨など)
- 送料無料施策による配送料の負担に課題感がある企業
- 新しいマーケティング施策を検討している企業
- 取り扱っているSKU数、在庫数が多い企業
アパレルなど身に着けないとわからないものは返品無料が向いていますね。商品の在庫も多めに持ちますし。あとは買うまでに心理的な抵抗が強い高単価の商品。
「○○無料」のようにお得な施策は効果がある反面、自社の利益を減らしてしまう場合があります。「他がやっているから」ではなく、扱っている商品によって柔軟に使い分けたいですね。
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ちょっとした事の積み重ねなんですね。学んだことを即実行する行動力も。
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こちらもちょっとしたことの積み重ね。ダメだと思う前に試してみましょう。
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昔の楽天っぽい感じのショップが受賞しています。楽天で売れている人には相性がいいかも?
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結局のところ、ECといえども組織の話になってきますよね。
今週の名言
人の心を揺さぶるプレゼン | 鈴木結衣
https://note.com/yui_suzuki_/n/n64d759731722
私が尊敬している国語の先生はいつもこう言う。
「プレゼンはプレゼントだ。」と。
相手にプレゼントをするように伝えたいことを伝えられるプレゼンをしたい。
ショップから発信する内容もプレゼンだと思えばプレゼント。そんな気持ちで作っていけばファンが増えてきます。
筆者出版情報
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この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!
新施策というか、どちらもECにはよくあるサービスです。とはいえ、なんとなく無料にしていたり、面倒な感じがするから返品無料にしていなかったりするところも多いと思います。送料無料と返品無料についての考え方の記事を紹介します。