ヨドバシが入る西武池袋本店、2025年夏にリニューアルする百貨店はどう変わる?

リニューアル後の売り場面積は、従来の約半分となる約4万8000平方メートルとなる予定。残りの売り場は、家電量販店「ヨドバシカメラ」を展開するヨドバシホールディングスが利用する計画

松原 沙甫[執筆]

2024年6月14日 7:00

そごう・西武は2025年1月から、東京・豊島区の西武池袋本店を段階的にリニューアルオープンし、2025年夏にグランドオープンする。

リニューアル後の売り場面積は、従来の約半分となる約4万8000平方メートルとなる予定。残りの売り場は、家電量販店「ヨドバシカメラ」を展開するヨドバシホールディングスが利用する計画だ。現在の店舗面積は7万3814平方メートル。

そごう・西武は2025年1月から、東京・豊島区の西武池袋本店を段階的にリニューアルオープンし、2025年夏にグランドオープン リニューアル後の正面玄関イメージ
リニューアル後の正面玄関イメージ

リニューアルする西武池袋本店は、全館および各フロアとも「MAISON(メゾン=フランス語で家・建物という意味)」を建築デザインコンセプトとし、「クラス館」「洗練」「アート」の3要素で構成する。

「マーチャンダイジング(MD=商品政策)」は近年、顧客から支持されている領域「ラグジュアリー」「コスメ」「デパ地下」を中心に強化する。

「ラグジュアリー」では、世界のトップ約60ブランドを集めたメンズ&レディース複合ショップで展開する。売り場面積は現状比で約1.3倍に増やす。

「コスメ」はユニセックスブランドを含む国内外の約60ブランドを展開。売り場面積は現状比で約1.7倍。「デパ地下」は新ブランドを含む約180ショップの展開を予定している。そごう・西武の強みでもある上得意顧客向けの外商機能も強化する。

西武池袋本店のリニューアルスケジュールは、地下1・2階、3階(デパ地下・コスメ)が2025年1月。1・2階、4~6階(フレグランス・宝飾・時計・ラグジュアリー)は2025年春。7・8階(ファッション・雑貨・催事場・アートサロン)は2025年夏~秋をそれぞれ予定している。

そごう・西武は2025年1月から、東京・豊島区の西武池袋本店を段階的にリニューアルオープンし、2025年夏にグランドオープン リニューアル後の建築デザインコンセプト
リニューアル後の建築デザインコンセプト

そごう・西武を巡っては、米国の投資ファンドFortress Investment Group LLC(フォートレス・インベストメント・グループ)がセブン&アイ・ホールディングスから全発行済株式を譲受。フォートレスはヨドバシホールディングスをビジネスパートナーに選定した。

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