松原 沙甫[執筆] 7:00

野村総合研究所が発表した「生活者1万人アンケート調査」によると、10歳代のネット通販利用が拡大しており、年平均39回に達している。10歳代の次に前回調査と比較して利用が拡大しているのは60歳代。年に1回以上ECを利用する人は51%となっている。

調査実施期間は2024年8月で、全国の満15~79歳の男女1万189人が回答した。

2024年調査でECを年1回以上利用している回答者の割合は10歳代が68%(前回調査の2021年比10ポイント増)、20歳代が81%(同1ポイント増)、30歳代が86%(同7ポイント増)、40歳代は84%(同6ポイント増)、50歳代は70%(同4ポイント増)、60歳代は51%(同9ポイント増)、70歳代が23%(同3ポイント増)。いずれの年代もEC利用が増加している。

EC利用者の年間利用平均回数は2024年調査で24回。前回調査時の2021年より2回増えている。

ECを年1回以上利用する人の割合の年代別推移(左)、利用者の年間平均利用回数の推移(右)(画像は野村総合研究所の調査結果資料から編集部がキャプチャ)
ECを年1回以上利用する人の割合の年代別推移(左)、利用者の年間平均利用回数の推移(右)(画像は野村総合研究所の調査結果資料から編集部がキャプチャ)

EC利用者のネットショッピング年間平均利用回数は、10歳代が39回(同13回増)、20歳代は33回(同6回増)、30歳代は30回(同3回増)、40歳代は24回(同2回増)、50歳代が18回(同2回減)、60歳代は17回(同3回増)、70歳代は10回(同1回減)。50歳代と70歳代以外の各年代で利用回数が増えている。

2024年におけるECの年間平均利用回数(年代別。画像は野村総合研究所の調査結果資料から編集部がキャプチャ)
2024年におけるECの年間平均利用回数(年代別。画像は野村総合研究所の調査結果資料から編集部がキャプチャ)

「店舗で実物を確認せずにインターネットだけで商品を買うことがある」という回答者の割合は、2012年調査から継続して伸長。2024年調査では過半数に達した。

「インターネットで購入する場合に、実物を店舗で確認するかネットだけで買うか」の回答割合を見ると、2024年調査では「実際の店舗に行かずに、インターネットだけで商品を買うことがある」に自身の行動が「近い」と答えた割合は22%(2021年比3ポイント増)、「どちらかといえばインターネットだけで買う」は31%(同1ポイント増)だった。

「インターネットで商品を買う場合も、実物を店舗などで確認する」に自身の行動が「近い」と答えた割合は21%(同2ポイント減)、「どちらかといえば実物を確認する」は26%(同2ポイント減)。インターネットだけで商品を購入する比率は増加している。

店舗で実物を確認せずにインターネットだけで商品を買うことがあるか(画像は野村総合研究所の調査結果資料から編集部がキャプチャ)
店舗で実物を確認せずにインターネットだけで商品を買うことがあるか(画像は野村総合研究所の調査結果資料から編集部がキャプチャ)

調査概要

  • 調査名:「生活者1万人アンケート調査」(2024年)
  • 調査時期:2024年8月
  • 調査方法:訪問留置法
  • サンプル抽出方法:層化二段無作為抽出法
  • 調査対象:全国の満15~79歳の男女個人
  • 有効回答数:1万189人
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